ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)世界的なポリオウイルス汚染のための国立研究機関の在・・・
2004/06/04Vol. 53 / No. 21
MMWR53(21):457-459
National Laboratory Inventory for Global Poliovirus Containment - United States, November 2003
アメリカは野生株ポリオウイルス(WPV)根絶が宣言されている122ヶ国とともに、研究機関から一般社会へのWPV再流出の危険性を最小限とするための封じ込み対策を講じており、2002年10月、WPVを保管している研究機関および大学などの生物医学施設の在庫状況の調査が開始された。この調査では、(1)WPVを多く所有している学術機関、政府関係機関および工業施設、(2)WPVを所有している微生物学的検査を行う臨床研究施設、(3)少量を所有する臨床研究施設の3カテゴリーに分類し、保管記録、保管場所および所有量が調査された。(1)、(2)に分類される施設5,585施設全て、(3)に分類される26,844施設のうち24,206施設(90%)から回答が得られている。2003年11月現在、122施設、180研究室のデータが分析され、うち87研究室にて感染性の高い物質、56研究室にて感染性のある物質が保管されており、37研究室にその両方が保管されていることが判明した。WPVは2003年現在、6ヶ国にて確認されているが、WHOに3年以上WPV症例が報告されず、WPV含有物質を所有する全ての研究施設においてWPVが封じ込まれた時点で、世界的なポリオ根絶が宣言される。WPV含有物質はWPV根絶が宣言されたアメリカおよび西太平洋、ヨーロッパ、アメリカ地域の81ヶ国では確認されており、他の地域では2004年に完了予定である。
Copyright © 2013 International Medical Information Center. All Rights Reserved.