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MMWR抄訳

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2004/05/07Vol. 53 / No. 17

MMWR53(17):365-369
Lyme Disease - United States, 2001-2002

ライム病-アメリカ,2001~2002年

ライム病(LD)はマダニ刺咬により伝染するライム病ボレリアスピロヘータを病原体とする疾患であり、1982年よりCDCによる調査が行われ、1991年に届出伝染病に指定されている。LDは直径5cm以上の紅斑(EM)と少なくとも1つ以上の遅発性LD症状(筋骨格系、心血管系または神経系)を示し、二段階分析によりライム病ボレリア感染が確認された症例とされる。2001年のLD症例は43州およびワシントンDCにて17,029例が報告され、発症率は人口10万人あたり6.0であった。2002年にはハワイ、モンタナおよびオクラホマ州を除いたほぼ全土から23,763例が報告され、発症率も8.2と、約40%増加した。2001年、200年2年ともに全国平均を上回った州は12州(コネチカット、デラウエア、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ミネソタ、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア、ロードアイランドおよびウイスコンシン)であり、この12州で全症例の95%を占めていた。州別増加率は、2000年から2001年にかけて15州にて増加、26州にて減少、9州が増減なしで、2001年から2002年にかけては増加:39州、減少:7州、増減なし:4州であり、アーカンソー州のみ2年連続減少していた。15例以上の発症を認めた郡は2001年123群であり、7州(コネチカット、デラウエア、マサチューセッツ、ニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニア、ロードアイランド)の35郡からは100例以上が報告された。2002年は151郡に増加し、メイン、ミネソタおよびニューハンプシャー州を加えた計10州、53郡にて100例以上の発症を認めている。最も発症率が高い郡はニューヨーク州コロンビア郡であり、人口10万人あたりの発症率は2001年1,026、2002年1,583であった。LD症例の年齢は1歳未満―101歳であり、5―14歳(10万人あたり9.9)および50―59歳(同9.2)にて発症率が高く、全体の40,440例のうち21,525(53%)が男性であった。また、発症時期は夏期[5月(7%)、6月(28%)、7月(31%)、8月(12%)]が多く、臨床症状が明らかな31,120例ではEMが21,126例(68%)、関節炎が10,126例(33%)、顔面神経麻痺が2,150例(8%)、神経根障害が1,009例(3%)に認められ、髄膜炎、脳炎、心臓ブロックは1%以下であった。

References

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