ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)アジスロマイシンが無効の梅毒感染症-サンフランシス・・・
2004/03/12Vol. 53 / No. 9
MMWR53(9):197-198
Azithromycin Treatment Failures in Syphilis Infections - San Francisco, California, 2002-2003
2002年9月―2003年7月、San Francisco Department of Public Health(SFDPH)はアジスロマイシンが無効の梅毒症例8例の情報を収集した。症例の年齢中央値は34(23―30)歳、非ラテンアメリカ系白人7例、アジア系アメリカ人1例で、全例とも男性同性愛者であった。5例はHIV陽性で、診断前90日間の性行為相手は3(2―100)名であった。8例中3例に、性器潰瘍(2例)、口腔潰瘍(1例)が認められた。アジスロマイシン2g投与後、性器潰瘍例の1例は5日後も暗視野顕微鏡検査にて陽性を示し、他の1例は潰瘍が持続し、5週間経過時点でも陽性を示した。口腔潰瘍例は投与後18日間でより悪化した。他の5例は無症候性で、アジスロマイシンを1g投与したが、1例は11日後に、4例も6―12週後に皮疹や性器潰瘍の出現または抗体陽転が見られたため再受診した。全例、ペニシリンまたはドキシサイクリン投与に変更し、臨床的/血清学的反応が認められた。これを受けてCDCではペニシリンアレルギー患者を除き、梅毒治療にペニシリンを投与するよう勧告している。
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