ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)青少年および成人における飲酒-ニューハンプシャー,・・・
2004/03/05Vol. 53 / No. 8
MMWR53(8):174―175
Alcohol Use Among Adolescents and Adults - New Hampshire, 1991-2003
アルコール乱用はアメリカにおける予防可能な死因の第3位である。New Hampshire(NH) Department of Health and Human ServicesはNH Youth Risk Behavior Survey(NHYRBS)、NH Behavioral Risk Factor Surveillance System(NHBRFSS)、NH Vital Records(NHVR)のデータを利用し、青少年と成人における飲酒傾向を分析した。高校生(9―12学年)を対象としたNHYRBSのデータによると、2003年には高校生の47.1%が飲酒(調査前30日間に1杯以上飲酒)を、30.6%が頻回飲酒(調査前30日間で1回以上の機会に5杯以上飲酒)を経験していた。この割合は、1995年の結果(それぞれ53.1%、32.9%)と有意差はなかった。1995年、2003年とも、飲酒率および頻回飲酒率は学年とともに増加した。18歳以上を対象としたNHBRFSSのデータによると、2001年には成人の15.8%が頻回飲酒を経験していた。1991―2001年、頻回飲酒率は男性(23.1―27.7%)が女性(7.7―12.0%)より2―3倍高かった。また2001年の妊娠可能年齢の女性における頻回飲酒率(14.2%)は45歳以上の女性(2.3%)より6倍高かく、成人全体の6.3%に大量飲酒(平均1日飲酒量が男性2杯以上、女性1杯以上)の経験があった。1991―2001年、大量飲酒率は男女間で有意差がみられなかった。2001年NHVRによると、ニューハンプシャー州住民10万人あたり9.7人が慢性肝疾患のため死亡した。2001年の慢性肝疾患による死亡率は、男性(14.6)が女性(5.3)より有意に多かった。1991―2001年、慢性肝疾患による死亡率の傾向は安定していた。頻回飲酒や大量飲酒は肝硬変、癌、心疾患、脳卒中などのリスク増加をもたらすため、青少年の飲酒予防および成人の大量飲酒を減少させるための介入が必要である。
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