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MMWR抄訳

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2004/02/06Vol. 53 / No. 4

MMWR53(4):82-86
Prevalence of No Leisure-Time Physical Activity - 35 States and the District of Columbia, 1988-2002

余暇時に身体活動をしない割合-35州およびワシントンDC,1998~2002年

身体不活動は肥満や慢性疾患(心血管系疾患、一部の癌、糖尿病)のリスク増加、早期死亡と関連する。2010年国民健康目標の1つは、余暇時に身体活動をしない割合を20%まで低下させることである。18歳以上の成人における余暇時身体不活動の傾向と性別、年齢層、人種/民族による特徴を検討するため、CDCは35州およびワシントンDCにおける1988―2002年のBehavioral Risk Factor Surveillance System(BRFSS)のデータを分析した。全体として、余暇時に身体活動をしない割合は1989年の約32%をピークとしてその後安定していたが、1996年以降は毎年平均1%低下して2002年には25%となった。この期間中の余暇時身体不活動率は男性で29%から22%、女性で32%から28%に低下した。年齢層別の余暇時身体不活動率は18―29歳群で最低であった(男性:18―21%、女性:24―27%)。1996年以降、余暇時身体不活動率は全ての年齢群で低下した。特に高齢者ほどその低下は大きく、50―59歳の男性で38%から23%、女性で35%から28%、60―69歳の女性で37%から31%、70歳以上の女性で47%から39%に低下した。また人種/民族別の余暇時身体不活動率は非ラテンアメリカ系白人男性で28%から19%、女性で29%から23%に、非ラテンアメリカ系黒人男性で36%から28%、女性で47%から36%に低下した。ラテンアメリカ系の男性と女性では1988年と2002年で差がみられなかった。今後さらなる余暇時身体不活動率の低下を促進させるため、州および地方の健康局と他の機関は余暇時身体活動をより多くの成人に奨励するための効果的でエビデンスに基づいた戦略を導入する必要がある。

References

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