ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)最新情報:インフルエンザ活性-アメリカ、2004年・・・
2004/01/30Vol. 53 / No. 3
MMWR53(3):63-65
Update: Influenza Activity - United States, January 18-24, 2004
2004年1月18-24日、アメリカにおけるインフルエンザ活性は減少し続けている。この期間中、WHOがインフルエンザウイルス検査を行った1,136検体中85検体(7.5%)が陽性であった。これら陽性分離株のうち23株はインフルエンザA(H3N2)型、62株はサブタイプ不明のA型であった。2003年9月28日以降にWHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemの研究所が検査した83,218検体では、21,599検体(26.0%)がインフルエンザウイルス陽性であり、21,471株(99.4%)はインフルエンザA型、128株(0.6%)はB型であった。またA型のサブタイプが判明した5,320株(24.8%)のうち5,319株(99.9%)はA(H3N2)型、1株(0.1%)はA(H1)型ウイルスであった。2003年10月1日以降に抗原解析した573株のうち565株はA(H3N2)型、2株はA(H1)型、6株はB型であった。A(H1)型はワクチン株A/New Caledonia/20/99に、A(H3N2)型565株のうち106株(18.8%)はワクチン株A/Panama/2007/99(H3N2)、459株(81.2%)はその変異株A/Fujian/411/2002(H3N2)に、B型5株はB/Sichuan/379/99、B型1株はB/Hong Kong/330/2001に類似していた。122のCities Mortality Reporting Systemによると、2004年1月18―24日における肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は9.7%と流行閾値8.2%を上回った。一方インフルエンザ様疾患(ILI)関連外来受診率は2.0%であった(全国的基準値:2.5%)。また広範囲に及ぶインフルエンザ活性はデラウエア州のみ、20州およびNYCにて地域的、19州およびニューヨーク市で局所的、9州/ワシントンDC/グアム/プエルトリコで散発的なインフルエンザ活性が報告された。1月26日現在、CDCに報告されたインフルエンザによる18歳未満の小児死亡例は121例[男62女59、年齢中央値3.8歳(2週齢―17歳)、5歳未満:72例、6―23ヶ月齢:33例]であり、1月1日以降の死亡例は13例であった。ワクチンは2名のみ接種しており、57名は未接種であった。
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