ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)最新情報:インフルエンザ活性-アメリカ,2004年・・・
2004/01/23Vol. 53 / No. 2
MMWR53(2):35-37
Update: Influenza Activity - United States, January 11-17, 2004
2004年1月11日-17日、インフルエンザ活性は減少し続けた。この期間中にWHOがインフルエンザウイルス検査を行った1,544検体中123検体(8.0%)が陽性であり、これら陽性分離株のうち26株はインフルエンザA(H3N2)型、95株はサブタイプ不明のA型、2株はB型であった。2003年9月28日以降にWHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemが検査した76,311検体では、19,968検体(26.2%)がインフルエンザウイルス陽性であり、19,853株(99.4%)はインフルエンザA型、115株(0.6%)はB型であった。またA型のサブタイプが判明した4,652株(23.4%)のうち4,651株(99.9%)はA(H3N2)型、1株(0.1%)はA(H1)型ウイルスであった。2003年10月1日以降に抗原解析した573株のうち565株はA(H3N2)型、2株はA(H1)型、6株はB型であった。A(H1)株はワクチン株A/New Caledonia/20/99に、A(H3N2)型565株のうち106株(18.8%)はワクチン株A/Panama/2007/99、459株(81.2%)はその変異株A/Fujian/411/2002に、B型5株はB/Sichuan/379/99、B型1株はB/Hong Kong/330/2001に類似していた。122のCities Mortality Reporting Systemによると、この期間中の肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は全死亡者の10.3%を占め、流行閾値(8.1%)を超えていた。一方インフルエンザ様疾患(ILI)関連外来受診率は2.0%となり、全国的基準の2.5%を下回った。この期間中、5州で広範囲に及ぶインフルエンザ活性が、31州とニューヨーク市で地域的、8州で局所的、6州とワシントンDC、グアム、プエルトリコで散発的なインフルエンザ活性が報告された。
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