ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)最新情報:インフルエンザ活性-アメリカ,2004年・・・
2004/01/16Vol. 53 / No. 1
MMWR53(1):11-13
Update: Influenza Activity - United States, January 4-10, 2004
2004年1月4-10日、アメリカにおけるインフルエンザ活性は減少し続けている。2004年1月4-10日にWHOがインフルエンザウイルス検査を行った2,670検体中319検体(11.9%)が陽性であった。これら陽性分離株のうち52株はインフルエンザA(H3N2)型、261株はサブタイプ不明のA型、6株はB型であった。2003年9月28日以降にWHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemの研究所が検査した69,052検体では、18,535検体(26.8%)がインフルエンザウイルス陽性であり、18,422株(99.4%)はインフルエンザA型、113株(0.6%)はB型であった。またA型のサブタイプが判明した4,418株(24.0%)のうち4,417株はA(H3N2)型、1株はA(H1)型ウイルスであった。2003年10月1日以降に抗原解析した518株のうち511株はA(H3N2)型、2株はA(H1)型、5株はB型であった。A(H1)型はワクチン株A/New Caledonia/20/99に、A(H3N2)型511株のうち98株(19.2%)はワクチン株A/Panama/2007/99(H3N2)、413株(80.8%)はその変異株A/Fujian/411/2002(H3N2)に、B型4株はB/Sichuan/379/99、B型1株はB/Hong Kong/330/2001に類似していた。122のCities Mortality Reporting Systemによると、2004年1月4-10日における肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は10.2%と流行閾値8.1%を上回った。一方インフルエンザ様疾患(ILI)関連外来受診率は、前回報告した5.5%から2.8%に低下した(全国的基準値:2.5%)。また20州とニューヨーク市で広範囲に及ぶインフルエンザ活性が、24州で地域的、3州で局所的、2州、ワシントンDC、グアム、プエルトリコで散発的なインフルエンザ活性が報告された。
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