ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)最新情報:インフルエンザ活性-アメリカ,2003年・・・
2004/01/09Vol. 52 / No. 53
MMWR52(53):1288-1290
Update: Influenza Activity - United States, December 21, 2003- January 3, 2004
2003年12月21日-2004年1月3日、アメリカにおけるインフルエンザ活性は減少した。2003年12月28日-2004年1月3日にWHOがインフルエンザウイルス検査を行った3,092検体中641検体(20.7%)が陽性であった。これら陽性分離株のうち111株はインフルエンザA(H3N2)型、524株はサブタイプ不明のA型、6株はB型であった。2003年9月28日以降にWHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemの研究所が検査した57,831検体では、16,174検体(28.0%)がインフルエンザウイルス陽性であり、16,065株(99.3%)はインフルエンザA型、109株(0.7%)はB型であった。またA型のサブタイプが判明した3,927株(24.4%)のうち3,926株はA(H3N2)型、1株はA(H1)型ウイルスであった。2003年10月1日以降に抗原解析した461株のうち454株はA(H3N2)型、2株はA(H1)型、5株はB型であった。A(H1)株はワクチン株A/New Caledonia/20/99に、A(H3N2)型454株のうち98株(21.6%)はワクチン株A/Panama/2007/99、356株(78.4%)はその変異株A/Fujian/411/2002に、B型4株はB/Sichuan/379/99、B型1株はB/Hong Kong/330/2001に類似していた。122のCities Mortality Reporting Systemによると、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は前週(2003年12月21-27日)の9.0%(週の流行閾値:7.9%)から後週(12月28日-2004年1月3日)には9.4%(週の流行閾値:8.0%)に増加した。一方インフルエンザ様疾患(ILI)関連外来受診率は、前週は8.8%であったが、後週は全ての調査地域で低下し6.2%となった(全国的基準値:2.5%)また後週には38州とワシントンDC、ニューヨーク市で広範囲に及ぶインフルエンザ活性が、9州で地域的、1州で局所的、1州とグアムで散発的なインフルエンザ活性が報告された。
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