ホームIMICライブラリMMWR抄訳2004年(Vol.53)最新情報:インフルエンザ活性-アメリカ,2003年・・・
2004/01/02Vol. 52 / No. 51 & 52
MMWR52(51 & 52):1255-1257
Update: Influenza Activity - United States, December 14-20, 2003
アメリカにおけるインフルエンザ活性は2003年12月14-20日も増加し続けている。この期間中、WHOの研究所は3,693検体についてインフルエンザウイルスの検査を行い、うち1,297検体(35.1%)が陽性であった。これら陽性分離株のうち323株はインフルエンザA(H3N2)型、964株はサブタイプ不明のA型、10株はB型であった。9月28日以降にWHOとNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance System(NREVSS)の研究所が検査した40,075検体では、11,982検体(29.9%)がインフルエンザ陽性であり、11,902株(99.3%)はインフルエンザA型、80株(0.7%)はB型であった。またA型のサブタイプが判明した2,934株(24.7%)のうち2,933株はA(H3N2)型、1株はA(H1)型ウイルスであった。本シーズンには50州全てで検査確定インフルエンザが報告された。抗原解析した330株のうち326株はA(H3N2)型、2株はA(H1)型、2株はB型であった。A(H1)株はワクチン株A/New Caledonia/20/99に、A(H3N2)型326株のうち80株(25%)はワクチン株A/Panama/2007/99(H3N2)、246株(75%)はその変異株A/Fujian/411/2002(H3N2)に、B型2株はB/Sichuan/379/99に類似していた。122のCities Mortality Reporting Systemによると、12月の最終週現在、肺炎およびインフルエンザ(P&I)による死亡率は7.8%(週の流行閾値:7.8%)に達している。12月14-20日にインフルエンザ様疾患(ILI)による週単位の受診率は7.7%に増加した。これは全国的基準値(非インフルエンザ週間中のILI関連受診率の平均値)の12.5%を超えていた。この期間中、45州、ニューヨーク市、ワシントンDCからは広範囲に及ぶインフルエンザ活性が報告された他、4州からは地域的、ハワイからは局所的なインフルエンザ活性が報告された。
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