ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)ポリオ根絶の認定と野生株ポリオウイルスの研究室内封・・・
2003/11/28Vol. 52 / No. 47
MMWR52(47):1158- 1160
Global Progress Toward Certifying Polio Eradication and Laboratory Containment of Wild Polioviruses - August 2002-August 2003
WHAで全世界でのポリオ根絶を決議した1988年以降、ポリオが報告されている国は125ヶ国から7ヶ国となった。現在、Global Certification Commission(GCC)によりRegional Certification Commissions(RCC)およびNational Certification Commissions(NCC)を通じてポリオ根絶運動が展開されている。GCCが全世界における野生株ポリオ(WPV)根絶を宣言するには、全地域でWPV伝播が少なくとも連続3年間報告されず、WPV含有物質を保有する研究所が適切な封じ込みを実施することが必要である。現在、RCCは全WHO地域にて活動し、NCCはソマリア、モナコ、サンマリノ、東ティモールを除くWHO加盟国に設置されている。1994年8月20日にアメリカ地域、2000年10月29日に西太平洋地域、2002年6月21日にヨーロッパ地域においてポリオ根絶が宣言された。東地中海地域では9ヶ国にて根絶宣言がなされている。東南アジア地域ではスリランカとタイで3年間WPVが報告されておらず(現在確認調査中)、バングラディシュ、ネパールもそれに続いている。アフリカ地域でもカメルーン、ギニアビサウ、セネガル、タンザニア、トーゴ、ウガンダにおいて研究室封じ込みが始まっている。今後も世界的な協力体制が必要である。
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