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MMWR抄訳

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2003/11/14Vol. 52 / No. 45

MMWR52(45):1102- 1103
First Human Death Associated with Raccoon Rabies - Virginia, 2003

アライグマ狂犬病による初の死亡例-バージニア州,2003年

アメリカでは毎年約7,000-9,000匹の動物が狂犬病と診断されており、ヒト狂犬病例は1990年以降に37例報告されている。今回、アライグマ狂犬病感染による死亡例が初めて報告された。2003年2月、バージニア州北部在住の25歳男性が、頭痛、体の痛み、悪心、腹痛、悪寒、発熱(37.2-37.7℃)、乾咳、倦怠感により医療機関を受診した。男性は受診数日間前に性格変化が認められていた。6日後、歩行不安定、言語不明瞭を伴う見当識障害が認められ入院したが、発熱と低Na血症(119-125mmol/L)が持続した。入院6日目には無反応、間代性筋痙攣が発生し、昏睡状態となった後、入院14日目に死亡した。解剖の結果、重度の髄膜脳炎が認められ、PCR法によりネグレリアが検出された。CDCによる脳組織検査で狂犬病が示唆された。ヒトからヒトへの感染の危険性があるため、家族や友人125名および治療に携わった医師ら173名を検査し、家族5名と医師ら3名に曝露後予防接種を実施した。現時点では発症は認められていない。狂犬病に感染したアライグマは1970年代後半よりバージニア、ウエストバージニア州をはじめアメリカ東部にて約50,000匹確認されている。

References

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