ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)最新情報:献血血液中の西ナイルウイルスの検出-アメ・・・
2003/09/26Vol. 52 / No. 38
MMWR52(38) : 916-919
Update: Detection of West Nile Virus in Blood Donations - United States, 2003
2002年、アメリカでは西ナイルウイルス(WNV)によるウイルス血症患者16例から供血された血液により23例がWNVに感染し、推定500例のウイルス血症患者から採血した可能性が考えられている。2003年6月下旬-9月中旬、血液収集機関は献血250万検体にWNVスクリーニングを施行した。その結果、1,285検体がWNVに反応を示し、うち601検体が推定WNVウイルス血症患者からの供血(PVD)とされた。2003年9月16日現在、489例のWNVウイルス血症の供血者(コロラド154、ネブラスカ116、サウスダコタ56)がArboNETに報告されている。人口統計学データが得られた333例の年齢中央値は45(15-83)歳、男性が181例で、検出日は6月25日-9月12日であった。296例(89%)は供血後も無症候性で、35例(11%)はWNV熱、2例(0.7%)はWNV髄膜脳炎を呈した。2003における供血によるWNV感染例は現在2例確認されている(テキサス州71歳男性:大動脈移植術時に輸血、ネブラスカ州80歳男性:心臓手術時に輸血)。
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