ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)最新情報:インフルエンザ活性-アメリカおよび世界各・・・
2003/09/26Vol. 52 / No. 38
MMWR52(38) : 911-913
Update: Influenza Activity - United States and Worldwide, May-September 2003
2003年5月18日-9月13日、アメリカにおけるインフルエンザ様疾患(ILI)による週受診率は0.5-0.9%であった。WHOとNREVSSにより9,145検体が検査され、68検体(0.7%)が陽性を示し、うち31検体(45.6%)がインフルエンザA型(H3N2)、25検体(36.8%)がB型、7検体(10.3%)がA型(H1)、5検体(7.0%)がサブタイプの分類されていないA型ウイルスと確認された。A型は5月中旬から8月中旬の毎週、B型は5月中旬-6月中旬の5週間と8月2日の週に報告された。9月1-19日までウイルスは報告されていない。また、2003年5-7月、インフルエンザA型(H3N2)はアフリカ(マダガスカル、南アフリカ)、アジア(香港、タイ)、オセアニア(オーストラリア、ニューカレドニア、ニュージーランド)、ラテンアメリカ(ブラジル、チリ、ウルグアイ)で優勢であり、その他バングラディッシュ、中国、グアム、インドネシア、日本、シンガポール、アルゼンチン、エルサルバドル、フランス領ギアナ、パラグアイ、ペルー、北米(カナダ、メキシコ)、ヨーロッパ(ラトビア、ノルウェー、UK)でも報告されている。インフルエンザA型(H1)はアルゼンチンにて優勢であり、その他ブラジル、チリ、フランス領ギアナ、アイスランド、ニュージーランド、ペルー、南アフリカ、トリニダードトバコ、UK、ウルグアイで確認された。インフルエンザB型はアジア(バングラディッシュ、香港、日本、タイ)、南米(アルゼンチン、ブラジル、ペルー、ウルグアイ)、オーストラリア、カナダ、ラトビア、メキシコ、UKにて報告されている。CDCによる世界各地の検体の抗原分析では、インフルエンザA型(H1)91検体全てが2003-2004年インフルエンザワクチンH1N1成分であるA/New Caledonia/20/99と、A型(H3N2)254検体中178検体(70.1%)が2003年インフルエンザワクチンH3N2成分であるA/Panama/2007/99と類似していた。B型では4検体中2検体がB/Victoria株、2検体がB/Yamagata株に属しており、B/Victoria株は2003-2004年インフルエンザワクチンB成分であるB/Hong Kong/330/01に類似していた。
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