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MMWR抄訳

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2003/08/15Vol. 52 / No. 32

MMWR52(32) : 762-764
Outbreaks of Aseptic Meningitis Associated with Echoviruses 9 and 30 and Preliminary Surveillance Reports on Enterovirus Activity - United States, 2003

エコーウイルス9および30型による無菌性髄膜炎のアウトブレイクとエンテロウイルス活性に関する予備調査-アメリカ,2003年

無菌性あるいはウイルス性髄膜炎は最も一般的なタイプの髄膜炎である。2003年3月、数州の公衆衛生局が無菌性髄膜炎の報告の増加を指摘した。8月7日現在、7州(アリゾナ、カリフォルニア、ジョージア、アイダホ、オレゴン、サウスカロライナ、テキサス)がエコーウイルス9型(E9)またはエコーウイルス30型(E30)による無菌性髄膜炎のアウトブレイクを報告している。この報告では5州(アリゾナ、カリフォルニア、ジョージア、アイダホ、サウスカロライナ)における無菌性髄膜炎アウトブレイクの疫学的特徴と、National Enterovirus Surveillance System(NESS)のデータより得られたアメリカにおける1月1日-8月7日のエンテロウイルス活性の概要を紹介する。アリゾナ州では1月1日-7月31日に465例(10万人あたりの発症率8.6人、2002年同時期の発症率1.9人)、カリフォルニア州では8月5日現在1,753例(発症率8.0人、1999-2003年の発症率4.5-7.3人)の無菌性髄膜炎が報告されている。ジョージア州では3月10日-7月23日に320例(2002年:227例)が報告され、8月7日現在もアウトブレイクは持続している。アイダホ州では5月21日-7月17日のアウトブレイクで38例(2002年:4例)、サウスカロライナ州では7月31日現在130例が報告されている。8月7日現在、NESSは25州より365件のエンテロウイルス検出報告を受けた。これら分離株は1月5日-7月30日に採取された検体より分離された。最も多く検出された血清型はE9[108件(30%)]とE30[132件(36%)]であり、両血清型とも主にCSF検体から分離された[E9:72件(67%)、E30:107件(81%)]。無菌性髄膜炎の鑑別診断時には特にE9とE30について考慮する必要がある。

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