ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)最新情報:重症急性呼吸器症候群(SARS)-アメリ・・・
2003/06/20Vol. 52 / No. 24
MMWR52(24) : 570-570
Update: Severe Acute Respiratory Syndrome - United States, June 18, 2003
CDCはWHOなどとともに重症急性呼吸器症候群(SARS)患者について調査を続けている。2002年11月1日-2003年6月18日、WHOにはアメリカを含む29ヶ国から8,465例のSARS可能性例が報告され、うち801例が死亡した(死亡率9.5%)。アメリカでは42州とプエルトリコから409例のSARS患者が報告されている。うち334例(82%)は疑い例、75例(18%)は可能性例に分類された。またSARS関連死は報告されなかった。SARS関連コロナウイルス(SARS-CoV)に対する抗体の血清学的検査は疑い例136例、可能性例45例で完了した。疑い例では陽性例はみられず、可能性例での陽性例は8例(18%)と、前回の更新以降増加はみられなかった。8例中7例は発症前10日間にSARS市中伝播地域への渡航歴があり、うち4例は香港、2例はトロント、1例はシンガポールと台湾を訪れていた。残る1例は香港への渡航歴のある検査陽性SARS患者の配偶者であった。6月17日、CDCは中国衛生部よりWHOに報告されたデータに基づき北京を除く中国本土への渡航勧告を渡航注意に引き下げた。
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