ポリオ根絶への進展－南部アフリカ,2001～2003年3月

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MMWR抄訳

2003/06/06Vol. 52 / No. 22

MMWR52(22) : 521-524
Progress Toward Poliomyelitis Eradication - Southern Africa, 2001-March 2003

ポリオ根絶への進展－南部アフリカ,2001～2003年3月

1988年以降の世界的なポリオ根絶運動により、WHO管轄地域とその他3地域(南北アメリカ、ヨーロッパ、西大西洋)はポリオ根絶地域に分類されている。アフリカ地域は4つの疫学的ブロック(中部、東部、南部、西部)から成る。南部アフリカブロックにはアフリカ本土の10ヶ国(アンゴラ、ボツワナ、レソト、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、南アフリカ、スワジランド、ザンビア、ジンバブエ)とインド洋の4ヶ国(コモロ、マダガスカル、モーリシャス、セイシェル)が含まれ、2002年の総人口は約12,000万人である。2001年1月－2003年3月の南部アフリカにおけるポリオ根絶に向けた活動について報告する。南部アフリカブロックにおける2001年の経口ポリオウイルスワクチン(OPV)接種率は2ヶ国で90%以上、4ヶ国で80－89%、5ヶ国で70－79%、3ヶ国で70%未満(ナミビア:64%、マダガスカル:58%、アンゴラ:44%)であった。1996－2000年、南部アフリカブロックの全ての国は追加予防接種活動(SIA)として冬季(5－9月)に生後59ヶ月以下の乳幼児を対象とした全国予防接種週間(NID)を2回実施した。2001－2002年には、より詳細な計画や戸別訪問接種の強化などによりSIAの質が、また一部の国では急性弛緩性麻痺(AFP)調査の質が改善した。南アフリカブロックにおいて野生型ポリオウイルス(WPV)が分離されたポリオ確認例は2002年2月にザンビアで観察された2例が最後で、2001年1月－2003年3月にWPVが分離されたのはアンゴラとザンビアのみであった。本ブロックではWPV伝播遮断の可能性が示唆されており、今後もポリオ根絶に向けた活動を持続する必要がある。

References

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