ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)最新情報:一般市民における天然痘ワクチン接種による・・・
2003/04/18Vol. 52 / No. 15
MMWR52(15) : 343- 345
Update: Adverse Events Following Civilian Smallpox Vaccination - United States, 2003
2003年1月24日-4月13日、アメリカでは天然痘ウイルスを用いたテロ攻撃に対する準備として54管轄地域内の民間の医療従事者および保健所職員32,644名に天然痘ワクチンの接種を行った。Vaccine Adverse Event Reporting System(VAERS)からCDCに報告された一般市民における天然痘ワクチンによる副作用情報を更新する。4月13日現在、心筋心膜炎は10例報告されており、うち3例は4月5日-13日に報告された。同時期、全身性痘疹1例と接種部位の接触による痘疹7例が新たに報告された。ワクチン接種プログラム実施中、種痘性湿疹、多形性紅斑、致死的な痘疹、痘疹後の脳炎または脳脊髄炎、進行性痘疹、接種部位の化膿性感染は報告されていない。4月5日-13日、8例で重度の副作用(非定型胸痛:6、高血圧:1、肺炎:1)、77例で軽度の副作用が報告された。1月24日-4月13日に報告された軽度の副作用を発症した327例において最も高頻度にみられた徴候と症状は、発熱(68例)、発疹(59例)、頭痛(49例)、疼痛(49例)、掻痒(45例)であった。ワクチン接種プログラム中、一般市民の接種者同士の天然痘伝播はみられなかったが、軍関係の接種者から一般市民への伝播は13例報告された。
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