ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)一般市民における天然痘ワクチン接種による副作用-ア・・・
2003/04/11Vol. 52 / No. 14
MMWR52(14) : 313- 315
Update on Adverse Events Following Civilian Smallpox Vaccination - United States, 2003
2003年4月4日現在、Vaccine Adverse Event Reporting System(VAERS)からCDCに報告された一般市民に対する天然痘ワクチン接種による副作用の最新情報。1月24日-4月4日、天然痘ワクチンは国内54管轄地域にて医療従事者31,297名に対し接種された。7例の心筋心膜炎が報告されていたが、直近の3月31日-4月4日にさらに3例(52歳男性、49歳女性、46歳男性)が報告された。女性1例はすでに回復し退院したが、2例に関しては現在因果関係を調査中である。重度の副作用は10例[急性虫垂炎1、肺炎1、非定型胸痛5、中等度の喘息を伴う非定型胸痛1、心房細動1、心筋梗塞1(前出の46歳男性)]で発現している。3月31日-4月4日にみられた軽度の副作用は58例(1月24日-4月4日の総計250例)で、主な症状は発疹(n=53)、発熱(n=52)、頭痛(n=41)、掻痒(n=39)、疼痛(n=36)であった。現在まで一般市民のワクチンによる天然痘感染例は報告されていないが、軍関係者から一般市民への感染は7例に認められている。
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