ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)一般市民における天然痘ワクチンによる副作用-アメリ・・・
2003/03/14Vol. 52 / No. 10
MMWR52(10) : 201- 203
Smallpox Vaccine Adverse Events Among Civilians - United States, March 4-10, 2003
2003年3月10日にVaccine Adverse Event Reporting SystemからCDCに報告された一般市民に対する天然痘ワクチン接種による副作用についての概要。1月24日-3月7日に50管轄地域において一般市民である医療従事者16,919名に天然痘ワクチンが接種された。3月10日現在、天然痘ワクチン接種による致死的副作用は報告されていない。3月4-10日において中等度から重度の副作用は、接種を受けた軍人との接触があった3例で報告され、2例(23歳男性、18歳女性)に濃疱病変が認められ、RT-PCRにてワクシニアウイルス陽性と判明した。残る1例(25歳女性)は小胞病変が認められ現在検体を調査中である。その他重度の副作用として4例が報告されており、冠動脈疾患を有する43歳女性が狭心症、53歳女性が嘔吐および下痢、57歳女性が慢性閉塞性肺疾患の悪化、接種2週間前にインフルエンザ様疾患を呈していた45歳女性が後肩および胸痛を発症した。1月24日-3月10日に軽度の副作用が計76件報告されており、症状は発疹(n=20)、発熱(n=18)、そう痒(n=17)、疼痛(n=12)であった(重複例あり)。
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