ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)一般市民における天然痘ワクチンによる副作用-アメリ・・・
2003/02/28Vol. 52 / No. 08
MMWR52(8) : 156- 157
Smallpox Vaccine Adverse Events Among Civilians - United States, February 18-24, 2003
2003年2月21日現在、Vaccine Adverse Event Reporting System(VAERS)からCDCに報告された一般市民に対する天然痘ワクチン接種による副作用の概要。1月24日-2月21日に40管轄地域において一般の医療従事者7,354名に対して天然痘ワクチンが接種された。致死的副作用は報告されなかったがが、中等度-重度の副作用として痘疹が1例にみられた。症例は39歳女性、ワクチン接種から9日後、接種部痛、倦怠感および頭痛、翌日には胸部および背部のそう痒、丘疹が出現し、12日後には散在性膿疱へと悪化した。抗ヒスタミン剤の投与により15日目に回復した。現在膿疱病変部から採取した検体を検査中である。また、ワクチン接種との関連性は不明であるが狭心症が1例に発現した。症例は高血圧、高脂血症、労作性胸痛の既往のある60歳男性で、接種4日後、テニス中に胸痛発作を来し、救急外来へ搬送され、右冠動脈閉塞を認め血管形成術を行った。入院は2日間であった。その他、1月24日-2月24日に重篤でない副作用が23例で報告され、発熱(n=6)、そう痒(n=5)、発疹(n=4)、血管拡張(n=4)、無力症(n=3)、頭痛/片頭痛(n=3)、倦怠感(n=3)、感覚異常(n=3)、接種部発赤(n-=3)の発現がみられた。
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