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MMWR抄訳

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2003/01/17Vol. 52 / No. 02

MMWR52(2) : 24- 26
Outbreak of Botulism Type E Associated with Eating a Beached Whale - Western Alaska, July 2002

海岸に打ち上げられた鯨の摂取によるE型ボツリヌス菌中毒のアウトブレイク-西アラスカ,2002年7月

ボツリヌス中毒は偏性嫌気性菌から産生される毒素による神経麻痺性疾患であり、E型ボツリヌス菌中毒は魚介類に起因する。2002年7月13-15日、西アラスカのベーリング海に面した漁村において、浜辺に打ち上げられている死後数週間経過した鯨(シロイルカ)が発見された。村人たちは尾の部分を細かく切り、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管し、1または2日後に食した。7月17日、西アラスカの診療所からこの鯨の摂取によるボツリヌス中毒が疑われる3例が報告され、Alaska Section of Epidemiologyによる調査が開始された。鯨を食した14例中8例[57%、男3女5、年齢中央値73(13-83) 歳]がボツリヌス中毒の診断基準と一致した。いずれも食後36時間以内で発症し、5例が入院、4例に抗毒素が投与され、2例は人工呼吸器を要した。便検体3、胃液3、血清検体7および鯨肉7検体がCDCの研究所にて検査され、1例の便検体からE型毒素が検出され、鯨肉は全検体でE型ボツリヌス毒素陽性を示した。1973-1998年におけるE型ボツリヌス中毒の発症は814例、年間24例(14-94例)で、うち236例(29%)がアラスカ州にて発生している。打ち上げられた海洋哺乳類の死骸の摂取は避け、生や発酵したアラスカ原住民の料理は食事直前に10分以上煮沸するべきである。

References

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