ホームIMICライブラリMMWR抄訳2003年(Vol.52)麻疹抑制の促進-カンボジア,1999~2002年
2003/01/10Vol. 52 / No. 01
MMWR52(1) : 4- 6
Accelerated Measles Control - Cambodia, 1999-2002
カンボジアにおける麻疹ワクチン接種活動とその影響についての要約。カンボジアは国内における公衆衛生の基盤を破壊した約30年間にわたる内戦から立ち直りつつある。1999年、Ministry of Healthは麻疹の年間発生数を2005年には1万人未満に減少させることを目標とし、麻疹サーベイランスの強化、ルーチンとしてのワクチン接種率改善、補助的麻疹免疫化活動(SIA)の実施、アウトブレイク調査およびSIA中のビタミンA供給から成る麻疹抑制プログラムを開始した。ワクチン接種率の増加と3年間のSIAなどにより、報告された麻疹患者数は1999年の13,827例から2002年には1,234例へと著明に減少した。2000年1月-2002年10月に報告された麻疹患者の94-99%は15歳未満であった。またこれら患者のうち5歳未満の小児の占める割合は、2000年の47%から2002年には35%へと減少した。このようなカンボジアにおける活動は、訓練された保健スタッフが少なく輸送手段および低温流通システムが制限されている他の紛争終結地域における麻疹抑制戦略の計画に役立つ可能性がある。
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