ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)ポリオ根絶への進歩-エチオピア,ソマリア,スーダン・・・
2002/11/29Vol. 51 / No. 47
MMWR51(47) : 1070- 1072,2002
Progress Toward Poliomyelitis Eradication - Ethiopia, Somalia, and Sudan, January 2001- October 2002
2001年1月-2002年10月におけるポリオ根絶運動の活動報告。定期的予防接種は、2001年のエチオピアにおける1歳以下の乳児に対する経口ポリオワクチン3回接種(OPV3)率が50%、ソマリアではワクチン接種はWHO、UNICEFおよびUNが支援するNGOにより行われ実施率は33%、スーダンでは2000年65%、2001年71%と報告されている。追加予防接種活動(SIAs)はスーダンで1994年、エチオピアで1996年、ソマリアで1997年に開始され、戸別訪問接種はソマリア、スーダンで1999年、エチオピアで2000年から開始された。また2001-2002年には少なくとも2回のワクチン全国一斉投与(NIDs)が5歳以下の小児を対象に実施された他、ハイリスク地域を対象としたエリア別のSNIDsも施行され、計約350万人の小児に対して接種が行われた。2001年これら3ヶ国での15歳未満の非ポリオ急性弛緩性麻痺(AFP)発症率はWHOの目標値に到達せず、非ポリオエンテロウイルス分離率はエチオピア25%、スーダン17%、ソマリア16%であった。エチオピアおよびスーダンにおける最新の野生型ポリオウイルス陽性症例はそれぞれ2001年1月、4月に報告され、ウイルスはともに1型であった。2000年の確認例数はエチオピア155例(うちウイルス学的確認例3例)、スーダン79例(同4例)、ソマリア96例[同46例、うち42例(96%)は首都モガディシオにて発生]であった。ソマリアでは2001および2002年ともにウイルス学的確認例はほぼ全例モガディシオ地区でみられたものであった。
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