2002年11月20日午前9 : 00(Mountain Standard Time)現在、CDCに報告された西ナイルウイルス(WNV)サーベイランスデータをまとめて示す。米国では、2002年11月14日－20日に検査陽性のWNV関連疾患111例(インディアナ州 : 37、イリノイ州 : 23、テキサス州 : 17、ネブラスカ州 : 9、オハイオ州 : 6、ジョージア州 : 5、アーカンソー州 : 4、フロリダ州 : 4、ミネソタ州 : 3、メリーランド州 : 1、マサチューセッツ州 : 1、テネシー州 : 1)が報告された。同時期、死亡カラス90羽、その他の死亡鳥類330羽、家畜411頭、蚊25プールでWNV感染が報告された。2002年に検査にて最近のWNV感染エビデンスが確認された患者は、全体で3,698例(死亡 : 198例)となった。データが入手できた3,287例の年齢は1.5か月－99(中央値55)歳で、1,755例(54%)が男性であり、発症日は6月10日－11月4日であった。またこの期間中、42州およびワシントンDCで死亡カラス7,612羽、その他の死亡鳥類6,060羽、38州で哺乳動物8,723頭、27州で蚊4,931プールにおけるWNV感染が報告された。ミズーリ州では、2002年1月1日－11月9日に検査陽性のWNV感染168例が確認され、うち5例は脳炎のため死亡した。調査が終了した134例中86例(64%)は発症の3週間前に蚊に刺されたことを思い出し、58例(43%)は同期間中自宅周辺に淀んだ水溜りがあったことを報告した。Missouri Department of Health and Senior Servicesは、最新のWNV感染状況などに関する情報提供や感染予防キャンペーンなどを行っている。