野生型ポリオウイルス研究所内封じ込めの世界的進行－2001年7～2002年8月

日本語
English

ホーム IMICライブラリ MMWR抄訳 2002年（Vol.51)野生型ポリオウイルス研究所内封じ込めの世界的進行－･･･

MMWR抄訳

2002/11/08Vol. 51 / No. 44

MMWR51(44) : 993- 996,2002
Global Progress Toward Laboratory Containment of Wild Polioviruses - July 2001-August 2002

野生型ポリオウイルス研究所内封じ込めの世界的進行－2001年7～2002年8月

ポリオ根絶認証世界委員会が全世界におけるポリオ根絶を宣言するためには、全ての地域でポリオウイルス伝播が少なくとも連続3年間報告されず、野生型ポリオウイルス含有物質を保有する研究所が適切な封じ込めを実施していることが必要である。1999年、世界保健会議は全てのメンバー国に野生型ポリオウイルス研究所内封じ込めに向けた努力を開始するよう勧告した。この報告は、2001年7月以降の野生型ポリオウイルス研究所内封じ込め活動の進行状況をまとめたものである。2002年8月現在、全体で214の国および地域のうち138(64%)が研究所内封じ込め活動の対策本部を指定した。また121(57%)の国および地域は研究所の調査を実施し、76(36%)の国および地域は調査を完了して地域の認証委員会に全国的リストを提出した。これらリストには野生型ポリオウイルス物質を保有する1,242の研究所が記載されている。このように野生型ポリオウイルス含有物質保有研究所の世界的リスト作成はかなり進行している。ポリオが風土病でない全ての国々は2003年末までに野生型ポリオウイルス含有物質を保有する研究所の全国的リストを完成すると予想される。

References

CDC. Progress towards global eradication of poliomyelitis, 2001. MMWR 2002;51:253-6.
CDC. Certification of poliomyelitis eradication-the Americas, 1994. MMWR 1994;43:720-2.
CDC. Certification of poliomyelitis eradication-Western Pacific Region, October 2000. MMWR 2001;50:1-3.
CDC. Certification of poliomyelitis eradication-European Region, June 2002. MMWR 2002;51:572-4.
Department of Vaccines and Biologicals. Report of the third meeting of the Global Commission for the Certification of the Eradication of Polio, July 9, 1998. Geneva, Switzerland: World Health Organization, 1999.
CDC. Global progress toward laboratory containment of wild polioviruses, June 2001. MMWR 2001;50:620-3.
World Health Assembly. Poliomyelitis Eradication. Resolutions of the 52nd World Health Assembly. Geneva, Switzerland: World Health Organization, 1999.
World Health Organization. WHO global action plan for laboratory containment of wild polioviruses (draft). Geneva, Switzerland: World Health Organization. Available at ＜http://www.who.int/vaccines-polio/all/news/files/pdf/globalactionplan_2nd.pdf＞.