ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)最新情報 : 臓器移植および輸血レシピエントにおけ・・・
2002/10/04Vol. 51 / No. 39
MMWR51(39) : 879- 879,2002
Update : Investigations of West Nile Virus Infections in Recipients of Organ Transplantation and Blood Transfusion - Michigan, 2002
8月14日、47歳男性が肝移植を受け、新鮮凍結血清(FFP)9ユニット、赤血球(RBC)5ユニット、血小板(PC)10ユニットが輸血された。20および21日、さらにPC 15ユニットが輸血され、24日に退院した。10日後に発熱がみられ、脳症を発症、腰椎穿刺により蛋白質増加、リンパ性髄液細胞増加症、WNV特異IgM抗体が確認されたが、回復し退院に至っている。20名のドナ-保存サンプルでは、1検体のみWNV陽性を示した。9月2日、40歳女性に出産当日RBCを1ユニット、翌日さらに1ユニット輸血された。9月4日退院したが、悪心、倦怠感、発熱により退院から13日後再入院、18日には39.3℃に上がった。腰椎穿刺により蛋白質軽度増加、リンパ性髄液細胞増加症、WNV特異IgM抗体が確認された。血液センタ-の記録から2回目の輸血ドナ-は、肝移植レシピエントが8月20日に受けた輸血のドナ-と同一であることが判明した。出産当日より母乳を与えており、母乳にてWNV特異IgM抗体が確認されている。19日現在、乳児の健康状態は良好である。
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