ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)軍職員における落雷による負傷および死亡-アメリカ,・・・
2002/09/27Vol. 51 / No. 38
MMWR51(38) : 859- 862,2002
Lightning-Associated Injuries and Deaths Among Military Personnel - United States, 1998-2001
アメリカでは落雷による負傷および死亡が年間それぞれ約300件および100件報告されている。今回、1998-2001年にかけてアメリカ軍人男性(40歳未満、独身、高卒以上、メキシコ湾岸または東海岸在駐、陸軍)における落雷による死傷率を調査した結果、計142件の落雷により、350名の負傷と1例の死亡が確認され、うち64名(18.0%)が入院を必要とした。そのうち1または2名が負傷した落雷123件(86.6%)、3-9名が負傷した落雷12件(8.5%)、10人以上が負傷した落雷7件(4.9%、うち1件は44名が屋外訓練中に負傷した)で、3/4[106件(74.6%)]が5-9月に発生、ピークは7-8月[71件(50.0%)]であった。落雷は沿岸部で多発し、特に南部および東部で多かった。軍全体では年間10万人あたり5.8名が落雷の被害を受けており、州別ではルイジアナ州(39.6)、ジョージア州(25.2)、オクラホマ州(23.5)で高値であった。年齢と落雷被害には逆相関が認められ、男性は女性に比べ3.3倍被害を受けていた。隊務別では陸軍9.5、海兵隊2.8、空軍1.9、海軍1.4であり、陸軍-海軍比は7.0(95%CI=4.4-11.7)であった。
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