ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)ポリオ根絶への進展-アンゴラ,1998年1~200・・・
2002/08/30Vol. 51 / No. 34
MMWR51(34) : 762-764,2002
Progress Toward Poliomyelitis Eradication - Angola, January 1998-June 2002
1988年に世界保健会議がポリオ根絶を決議して以降、世界中の推定ポリオ患者数は99%以上減少している。アンゴラは1996年にポリオ根絶活動を開始した。27年間にわたる内線でポリオ根絶の努力は妨害されたが、2002年4月4日の停戦により以前近づけなかった地域での活動のチャンスが広がった。この報告は、アンゴラにおける1998年1月-2002年6月のポリオ根絶活動の進展状況についてまとめたものである。1990-2000年に報告された生後0-11か月の小児における経口ポリオウイルスワクチン3回接種(OPV3)の全国的達成率は、21%-45%であった。2001年に実施されたMultiple Indicator Cluster Surveyでは、生後12-23か月の小児におけるOPV3接種率は63%と推定された。1999年に起きたポリオのアウトブレイクでは小児1,103例が感染し、113例が死亡した。その後、ポリオ患者は2000年には55例、2001年には野生1型ポリオ患者1例が報告された。2000年、Cape Verde Islandsで致死率の高い(56例中17例死亡)ポリオのアウトブレイクが起き、遺伝子配列分析にて分離された野生1型ポリオウイルスはアンゴラから輸入されたことが明らかになった。また2001年12月-2002年2月にザンビア西部のアンゴラ難民において5例のポリオ患者が確認され、遺伝子配列分析にてその分離ウイルスは2000年にアンゴラとコンゴ民主共和国で最後に分離された野生ポリオウイルス株に関連していることが明らかになった。アンゴラにおけるポリオウイルス伝播遮断には、保安状態の安定維持やサーベイランスの質のさらなる改善などが必要である。
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