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MMWR抄訳

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2002/08/30Vol. 51 / No. 34

MMWR51(34) : 757-760,2002
Outbreak of Measles - Venezuela and Colombia, 2001-2002

麻疹のアウトブレイク-ベネズエラおよびコロンビア,2001~2002年

アメリカ大陸地域では土着麻疹伝播の遮断がかなり進行しており、2001年にこの地域で確認された麻疹患者数は、537例という低記録で、1990年に比べ99%減少した。2001年8月、ベネズエラにおいてヨーロッパから帰国した旅行者により麻疹がアウトブレイクし、2002年にそれがコロンビアに輸出された。この報告では、このアウトブレイクの疫学と両国保健省による麻疹コントロール対策について述べる。ベネズエラでは2001-2002年に2回、麻疹のアウトブレイクが起こった。1回目のアウトブレイクは、2001年8月4日-30日にスイス、ドイツ、スペインへの旅行に行き、Falconに帰国する前日(8月29日)に麻疹により発疹した39歳男性が発端者であった。このアウトブレイクは12月15日まで続き、3つの自治区で37人が感染したが、1-14歳の小児を対象としたワクチン接種キャンペーン実施後収束した。2回目のアウトブレイクは、2002年1月にFalconの観光地を訪れた生後7か月の女児によりZuliaからFalconにもたらされた。Zuliaで最初に確認された麻疹患者は2001年10月25日に発疹した27歳女性であり、その後3か月間でアウトブレイクはZuliaの全ての自治区に広がった。2002年7月24日現在、Zuliaでは2,074例が確認されている。また2001年10月-2002年7月にベネズエラ全体では2,416例が検査あるいは疫学的に麻疹と確認された。2001年11月-2002年1月に実施された1-4歳の小児約220万人を対象とした麻疹ワクチン接種キャンペーンの追跡調査では24州中16州で接種率が100%と報告されたが、アウトブレイクは全年齢層で持続した。2002年3月、生後6か月-14歳の小児約550万人と医療従事者や旅行者など高リスクの成人推定550万人を対象とした全国的ワクチン接種キャンペーンを実施した。高リスク成人におけるワクチン接種率は7月6日現在で76%と推定されている。コロンビアで最初に確認された麻疹患者は、Zuliaで麻疹患者と接触し2002年1月20日に発疹した7歳女児である。その後7月6日までに68例が確認されている。コントロール活動としては生後6か月-5歳の小児約380万人と高リスク成人を対象とした戸別訪問での麻疹ワクチン接種キャンペーンなどを実施しており、2002年7月10日現在、対象小児2,587,408人(73%)がワクチン接種を受けた。

References

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  • de Quadros CA, Izurieta HS, Carrasco P, Brana M, Tambini G. Progress towards measles eradication in the Region of the Americas. J Infect Dis 2003(in press).

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