野生型ポリオおよびワクチン由来ポリオウイルスの研究室調査－2000～2001年

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MMWR抄訳

2002/05/03Vol. 51 / No. 17

MMWR51(17) : 369-371,2002
aboratory Surveillance for Wild Poliovirus and Vaccine-Derived Poliovirus, 2000-2001

野生型ポリオおよびワクチン由来ポリオウイルスの研究室調査－2000～2001年

2002年4月、WHOの6地域(アフリカ、アメリカ、東地中海諸国、ヨーロッパ、東南アジア、西太平洋諸国)147研究所のうち、135研究所(92%)が2000年から2001年のポリオウイルス調査結果を報告した。便検体の検査件数は、2000年59,666件から2001年64,443件と増加し、急性弛緩性麻痺(AFP)症例からのポリオウイルス分離は719件から473件へと減少した。また、2000年から2001年、ウイルス分離の時間が短縮され、ウイルス分離から28日以内の報告率は2000年77%、2001年92%であった。2000年10月、ヒスパニオラ島にてワクチン由来ポリオウイルス(VDPV)によるポリオ発症が確認され、スクリーニング検査により野生型様の神経毒性と、野生型およびワクチンウイルスのいずれとも異なる伝播性と分子特性を有することが明らかとなった。2001年1月以降、全てのポリオウイルスは2種の内部標準分離法(ITD : 抗原性および分子的)により検査し、セービンワクチンウイルスとの相違が1%未満の分離菌をセービン型、1-15%をVDPV、15%以上を野生型ウイルスと定義した。この方法により2001年3月にフィリピンにて検出された循環性VDPV(cVDPV)が確定され、さらに2001年以前の保存検体の検討では、3,423検体のうち3,257検体(95%)がワクチン様ウイルスと確定された。

References

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