ホームIMICライブラリMMWR抄訳2002年(Vol.51)アメリカンインディアン居住区における結核発生-モン・・・
2002/03/22Vol. 51 / No. 11
MMWR51(11) : 232-234,2002
Tuberculosis Outbreak on an American Indian Reservation - Montana, 2000-2001
2000年5月から2001年1月、モンタナ州Fort Belknapインディアン居住区にて5例の結核例が報告された。部族保険局およびIHS(Indian Health Service)はモンタナ州保険局(DPHHS)およびCDCの支援のもとで調査した。症例は32歳から61歳、男4例、女1例。全例からMycobacterium tuberculosisが分離され、喀痰検査で抗酸菌(AFB)陽性を示し、イソニアジド、リファンピン、ピラジナミドおよびエタンブトール投与が行われた。症例と接触した126名のうち、121名を対象にツベルクリン検査を行った結果、22名(18%)が陽性を示し、さらに胸部レントゲンにより2名が結核と診断され、イソニアジドおよびリファンピンが投与された。また潜在TB感染(LTBI)症21例中19例にもイソニアジド投与が行われた。5例が報告される以前、この地域では1992年以降の結核例が1例のみであったため、IHSはDPHHSとCDCへ結核専門のスタッフの派遣を要請した。2002年2月には4例が治療を完了(1例は末期肝疾患により死亡)し、TB症例と接触した19例中13例がLTBIの治療を完了した。
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