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MMWR抄訳

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2002/03/01Vol. 51 / No. 08

MMWR51(8) : 164-165,2002
Congenital Malaria as a Result of Plasmodium malariae - North Carolina, 2000

Plasmodium malariae(四日熱マラリア原虫)による先天性マラリア-ノースカロライナ,2000年

2000年9月にノースカロライナ州で報告された先天性P.malariae感染症の乳児1例を紹介する。この症例は生後10週の女児で、高熱(103.7F、39.8C)と褐色尿が発現し、その2日後にP.malariae寄生虫の存在が明らかになった。クロロキンによる治療が開始され、貧血に対し赤血球輸血が行われた。その後、症状は改善した。2000年7月(入院する約42日前)、母親がその乳児の呼吸パターンについて心配し、地域病院の救急部を訪れた。しかし診断の結果に異常がみられなかったため、治療は行わなかった。この症例は、市外へ出かけたことや入院前に血液製剤の投与を受けたことはなかった。両親はコンゴ民主共和国からの移民であり、父親は1995年、母親は1996年に米国に移住した。母親はコンゴを去る前、短期間クロロキンによるマラリア治療を受けたことを報告した。母親に対する原虫感染テストは陰性であった。血清学的検査では、いくつかのPasmodium種に陽性であったが、PCR分析においてはPasmodium種についても陰性であった。熱のある新生児や若年乳児を治療する際、母親にマラリア地域への旅行経験や居住経験がある場合にはマラリアを疑う必要がある。

References

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