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MMWR抄訳

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2002/02/01Vol. 51 / No. 04

MMWR51(4) : 76-78,2002
Hypothermia-Related Deaths - Utah, 2000, and United States, 1979-1998

低体温症関連死-ユタ,2000年,米国,1979~1998年

2000年にユタ州で報告された低体温症関連死4症例を紹介し、米国における1979年から1998年の低体温症関連死に関するデータを示した。 2000年2月に死亡した50歳男性は、大量に飲酒していた。その日の最高温度は50F(10C)、最低温度は36F(2C)、降水量は0.1インチであり、死因は急性および慢性アルコール中毒が関与した低体温症とされた。3月に死亡した精神分裂病歴のある27歳男性は、泥にはまった自動車を動かそうと試みている間に身体が濡れて冷えたと考えられた。10月に2歳男児が自動車に1人で乗せておいた間に行方不明となり、6日後に遺体で発見された。その地域では6日間雪と雨が降っており、行方不明となった初日の最高気温は54F(12C)、最低気温は27F(-3C)であった。また12月にはアルツハイマー病の74歳女性がナイトガウン姿でナーシングホームの外へ出てしまい、3時間後に遺体で発見された。その日の最高温度は15F(-9C)、最低温度は-2F(-19C)であった。これら2例の死因は、低い外気温への曝露による低体温症とされた。 Compressed Mortality File(CMF)のデータによると、米国では1979年から1998年に13970例が低体温症のため死亡した。低体温症による死亡率は15歳未満以外全ての年齢群で男性が女性の約3倍となっており、高齢者ほど死亡率が高かった。ユタ州で報告された低体温症関連死の4例は、年齢が65歳以上、飲酒、家がない、精神疾患という低体温症の危険因子を1つ以上有していた。低体温症関連死を減少させるためには、保温方法についての教育とこれらリスクを有する人々を同定し保護するプログラムを提供する必要がある。

References

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