職員リレーコラム

IMIC Band 活動の記録

2020.07.10 Fri

社内活動 音楽

毎年開催されるIMICの忘年会において、職員紹介と抽選会の間に、一瞬だけ演奏して去っていく職員たちがいます。あの20分間のため、 9-12月の約4ヵ月間のみ活動している「IMICバンド」です。皆様のお時間を頂きながら毎年演奏を続け、2019年度で結成5周年を迎えました。今回、IMICバンドに関するコラム執筆のお話を頂きましたので、バンドスタートの経緯や活動の流れなどについて、簡単に振り返りたいと思います。

バンドスタートの経緯

バンド企画が始動したのは2014年の忘年会です。その年の企画【部課長によるスタバカード争奪じゃんけん大会】終了後、舞台に立っていた総務部長が「来年、IMICバンドやります!」と宣言されました。宣言と言っても、じゃんけん大会の余韻で室内はかなりざわざわしていましたので、気づかれていない方が多かったのではないでしょうか。筆者がこの出来事を憶えているのは、宣言するや否や舞台を飛び降りた部長に「ギターできたよな、お前ギターだ!」とスカウトされたためです。そういえば、履歴書の趣味欄に『音楽鑑賞、ギター演奏』と記載したことを思い出したので、趣味でいじる程度でしたがその場の勢いもあり快諾しました。「よし!」と言い残した部長は、別パートのスカウトへと向かわれました。
年度は替わって2015年、昨年のスカウトはどうなっただろうか、という事すらも忘れかけていた10月初めのある日、総務部長が直接席にいらして、「ちょっといいか」と私を連れ出しました。周囲の人は「あぁ、あいつは今年で異動なんだな」と思ったようです。連れ出された会議室で、開口一番「今年バンドやるから、ギターやってもらえる?」と言われました。私もこれは間違いなく異動だろうなと思っていましたので、なるほどこっちだったかと安心しました。その日から間もなくランチミーティングのお知らせが届き、今はなき第四会議室へこっそり集合。この日(履歴によると2015年10月15日)、IMICバンドが始動しました。
5年経った今でこそ練習から本番までの流れが一通り出来上がっていますが、1年目は全くの白紙で、完全な手探り状態でした。何がどこまでできるのか(というかやっていいのか)、これからどの様に進めていけばいいのか、というところから検討しなければなりませんでした。私自身はロックバンドみたいなものを想像していたのですが、IMICバンドにはトランペットやフルートなど、管楽器パートのメンバーも集まっていました。様々な楽器を活かせる選曲をという事で候補を出し合ったのですが、どれもそれぞれのメンバーが得意なジャンルから出たもので、あちらを立てればこちらが、という状態でした。あーでもないこーでもないと色々とやりまして、最終的にはThe Blues Brothersをフューチャーした内容でいくことになりました。私はロック・フォーク畑にいてR&Bなんて全く練習したことの無かったので、音作りからリズムの取り方から、大変に苦労した覚えがあります(良い勉強になりました)。
一番気になっていたのは、「IMICの人たちは楽しんでくれるのか?」という点でした。真面目な、堅そうなIMICの職員(※イメージです)がバンドの演奏にノッてくれるのか。冷ややかな目で見られないのか…。不安で仕方ありませんでしたが、当日のラストナンバー「Can’t Take My Eyes Off You」では、舞台に押し寄せながら驚きの盛り上がりを見せ、良いライブになったなと思えた初陣でした。初年度のライブは今でも心に残っています。

活動の流れ

ここで、例年の活動の流れをご紹介したいと思います。苦労して立ち上げた初年度のフローに基づき、普段はこんな感じで本番を迎えています。

1.始動~集合
9月に入ってすぐに、バンド企画について関係各所と簡単に打合せをします。その年も忘年会で演奏OK、とGoサインをもらって、いよいよメンバー集合です。第五会議室での第1回ランチミーティングから、「IMICバンド20XX」が始動します。この時一番重要なのは、メンバー確認です。ライフイベントによる休職者や、残念ながらIMICを退職されてしまった方など、この一年間でバンドを離れてしまった方もいます。まずは今いる全パートを確認し、現状のバンド力を確認します。重要パートの欠員時には、スカウトに走ることも。この時点で新メンバーが来てくれていることもありますので、まずは今年度メンバーの顔合わせをします。

2.選曲
初年度から変わらず、選曲には毎年苦労しています。様々な楽器パートが活きる選曲を、というのは上述した通りなのですが、実際はその年のバンド力にかなり影響されます。最も重要な要素はボーカルでしょうか。ボーカルが男性か、女性かによって曲も異なってきますし、そもそもボーカル専任メンバーがいない年もあったりします。構成上、全曲インスト(歌のない楽曲)という訳にもいきませんので、それなら今いるメンバーでボーカルを兼務しようか、などなど、様々な調整を行っています。また、ある程度候補曲が選出されても、今度は今のバンドのレベルで再現できるのか、どのアーティストをカバーするのか、といった問題もあります。週一回程度のランチミーティングでこれらを話し合い、9月末~10月頭には曲を決定しています。皆様にお聞き頂いている演奏は、これら難関を潜り抜けてきた選ばれし楽曲たちなのです!近年では「既に演った」曲が増えてきましたので、マンネリを防ぐべく、色々なアイデアを皆で捻出しています。

3.練習
「いつもどれ位練習してるの?」という質問を何度か頂いたことがあります。全体練習は業務終了後に有志で行っています。10月中頃~12月初週までの期間に大体2週間に一度のペースで行っていますので、多くても4回位です。楽曲が決まってから初回練習までは、楽譜探し(ない場合は耳コピ)と個人練習に明け暮れています。練習を進めながらバンマスを中心に管楽器パートの楽譜を作り上げ、全体をブラッシュアップしていきます(調整の末、練習していた曲のキーが変わったりすることも…)。そういう事情もあり、ギター・ベース・ドラム・キーボードのバンド隊がなるべく早い段階でまとまらないと管楽器パートの細かい楽譜が作れませんので、ギター担当の筆者は第2回練習までにはある程度の形までもっていくように練習・耳コピをしています。この時期はほぼ毎日ギターを弾いて、休日は楽器屋に行ったりスタジオで個人練習をしたり、という生活になりますので、ちょっとしたバンドマン気分を味わっています。全パートの楽譜が揃い、個人練習も進んだ練習最終回になると急にまとまりが出てきますので、あぁ今年も何とかなりそうだね、とここでやっと少し安心します。練習には楽譜が間に合わず、本番当日に配布された年もありました(笑)。こういうスリルもバンドの醍醐味です。

4.本番
本番は練習時の様なアイコンタクトも取れませんし、自分たちの音の聞こえ方も違います。また、音が出なかったり、エフェクターを踏み忘れたり(これは私のミスですが)、進行を間違えたりと、実はハプニングもよく起こっています。何度やっても緊張しますが、当日は「後はとにかく楽しもう!」を目標に、メンバー一丸となって練習の成果を出せるように頑張っています。すべてを出し切った演奏後のビールは最高です!

最後に

IMICのみなさま!バンドでは、一緒に活動してくれるメンバーを全パート募集中です。楽器をやっていたけど、社会人になって演奏機会がない…という方、一緒に演奏しませんか?全体練習も業務やプライベートを優先したうえで全員が無理なく参加していますので、「1曲だけなら」といったような軽めのご参加も大歓迎です。様々な課の職員が参加してますので、ランチなどで他課の話が聞けるのも楽しいですよ。詳しくはお近くのバンドメンバーまでお問合せ下さい。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。今はこんな状況ですが、また皆様の前で演奏できることを、メンバー一同楽しみにしております。

IMICバンドセットリスト

2015
1.I Can’t Turn You Loose (オープニングテーマ)
2.Soul Man
3.My Cherie Amour
4.I Can’t Turn You Loose (クロージングテーマ)
5.Can’t Take My Eyes Off You

2016
1.I Can’t Turn You Loose (オープニングテーマ)
2.いい日旅立ち
3.渡良瀬橋
4.サーキットの娘
5.I Can’t Turn You Loose (クロージングテーマ)
6.Rudolph the Red Nosed Reindeer
7.Jingle Bell Rock

2017
1.Shout to the top
2.Winter Wonderland
3.I Can’t Turn You Loose (オープニングテーマ)
4.September
5.デイドリームビリーバー
6.Twist and Shout

2018
1.Sleigh Ride
2.I Can’t Turn You Loose (オープニングテーマ)
3.異邦人
4.Hawaii Five-O
5.My Cherie Amour
6.Can’t take my eyes off you
7.学園天国

2019
1.Jing, Jing, Jing
2.I Can’t Turn You Loose (オープニングテーマ)
3.SWEET MEMORIES
4.Paradise has no border
5.歩いて帰ろう
6.パプリカ
7.テキーラ

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