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セミナーレポート 2017

平成29年度 第3回IMICセミナー

2017/11/9

平成29年度 第3回IMICセミナー

メディカルライティング講座

~論理的思考から始まるライティングの基礎~

 2017年11月9日、第3回IMICセミナーが開催され、昨年に引き続きメディカライト・ジャパンの石塚善久先生に「メディカルライティング講座2017 ~論理的思考から始まるライティングの基礎~」という演題でご講演を頂きました。演題にもあるように今回の講演では「論理的思考」に焦点が当てられ、論理的に書くために注意すべきポイントを重点的にお話して頂きました。

 

最初にライティングの基礎として、「ライティングの心得3か条」について説明をして頂きました。情報を正しく伝える文章とは「誰が読んでも同じ意味」になると同時に、「誰もが理解できるわかりやすい文章」でなければなりません。そのような文章を書くために必要になるのが「ライティングの心得3か条」になります。「心得3か条」の中には「論理的に書く」ことが含まれています。これについては、「論理的な文章」と「論理的思考」が必要であると提示して頂き、特に詳しく説明して頂きました。

 

次にライティングの基礎を踏まえた上で、実際に文章を書く上でどのようなことに注意するべきなのか、「ライティングの基本」について、「4C」をキーワードにして説明して頂きました。

「4C」とは「Correct」「Clear」「Concise」「Consistent」の頭文字です。即ち、情報を正確に、わかりやすく伝える文章を書くためには、正確さ、明快さ、簡潔さ、一貫性の4つを満たすことが必要であり、それぞれについて具体例を挙げて説明して頂きました。例えば正確性では、主語と述語の関係や句読点の打ち方など文の構成に関する事項や、スペースや記号の使い方など文の体裁に関わる事項が挙げられました。また、明快さでは、どうすれば曖昧な表現が避けられるかに焦点が当てられ、文末表現や能動・受動表現の働きの違いなどについて説明して頂きました。

 

「心得3か条」と「4C」について理解した後は、それをどう活用できるのか、実際に使われた実例文を用いて、修正点や注意点を石塚先生にご指摘頂きました。例文はどれも実際に使用された文章であるため、内容も実践的です。目の前の文章をどのようにすればより論理的にできるのか、「心得3か条」と「4C」を用いた修正により、文章が大きく改善され、読み手にも正確に伝わる文章に変わることを確認致しました。

 

全体で3時間のセミナーでしたが、講演終了後に行ったアンケートでは、「たいへん勉強になった」や「問題点がわかった」など、たくさんの方からご好評を頂きました。IMICのセミナーも今年度はあと1回を残すのみとなりましたが、皆様から頂いたご意見を参考にさせて頂き、次回もたくさんの方にご参加頂けるよう取り組んで参ります。第4回目のIMICセミナーでも皆様のご参加を心よりお待ち致しております。

 

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