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MMWR抄訳

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2018/02/16Vol. 67 / No. 6

MMWR67(6):169-179
Update: Influenza Activity — United States, October 1, 2017–February 3, 2018

最新情報:インフルエンザ活性 ― アメリカ、2017年10月1日~2018年2月3日

2017年10月1日~2018年2月3日のアメリカにおけるインフルエンザ活性の最新情報を報告する。この期間、U.S. WHOおよびNational Respiratory and Enteric Virus Surveillance Systemの臨床研究室において、666,493の呼吸器検体が検査され、124,316検体(18.7%)がインフルエンザ陽性であった。陽性率は2018年1月13日の週に26.4%まで上昇し、2月3日の週まで維持(26.3~26.7%)、A型のピークは1月13日(21.8%)、B型は2月3日にてまだ増加中(8.1%)である。公衆衛生検査室では同期間に51,014の呼吸器検体を試験し、このうち27,669検体がインフルエンザウイルス陽性[A型:23,257(84.1%)、B型:4,412(15.9%)]であった。A型22,810検体のサブタイプ分析では、20,512(89.9%)がA(H3N2)、2,298(10.1%)がA(H1N1)pdm09であり、B型3,319検体の系統分析では3,010(90.7%)がB/Yamagata系、309(9.3%)がB/Victoria系であった。インフルエンザウイルス陽性患者(23,578例)の年齢分布は0~4歳が7.9%、5~24歳:22.1%、25~64歳:32.1%、65歳以上が37.9%であった。新規A型インフルエンザウイルス感染は6例が報告され(うち5例は報告済み)、1例(アイオワ州の成人)は2017年11月に発症、前週にブタに曝露し、A(H3N2)変異体[(H3N2)v]ウイルスが検出されたが、入院せずに回復し、ヒトからヒトへの感染も認めていない。また、1,365検体[A(H1N1)pdm09:276検体、A(H3N2):695検体、B:394検体]の抗原性または遺伝学的分析を行い、A(H1N1)pdm09ウイルスのHA遺伝子断片の系統分析では276検体すべてが6B.1群に属し、A(H3N2)はほとんどが3C.2a、3C.2a1または3C.3a群に属していた。A(H3N2)ウイルスの抗原性は262検体のうち257検体(98.1%)が2017-18年期北半球ワクチン成分であるA/Michigan/15/2014またはA/HongKong/4801/2014に類似していた。B型ウイルスは、B/Yamagata系338検体はすべてY3群に属し、抗原性はワクチン成分であるB/Phuket/3073/2013に類似、B/Victoria系56検体はすべてV1A群に属し、抗原性はB/Brisbane/60/2008に類似していた。薬剤感受性試験ではA(H3N2)(903検体)およびB型(387検体)はオセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル感受性を示し、A(H1N1)pdm09は376検体中4検体(1.1%)がオセルタミビル/ペラミビル耐性を示したが、ザナミビルにはすべての検体が感受性を示した。この期間、ILINetによるインフルエンザ様疾患(ILI)による外来受診率は1.3~7.7%/週であり、2017年11月25日の週に全国基準値(2.2%)を超え、その後現在まで11週間上回っている。また、50州、DC、グアム、プエルトリコ、USバージン諸島のうち、50地域(93%)から3週間連続(週末が2018年1月6日、13日、20日にあたる週)で広範囲のインフルエンザ活性が報告された。FluSurv-NETデータによるインフルエンザによる入院者数はこの期間17,101例(10万人あたり59.9)であり、年齢別では0~4歳:40.0、5~17歳:10.3、18~49歳:18.3、50~64歳:63.1、65歳以上:263.6(いずれも10万人あたり)であった。肺炎およびインフルエンザ(P&I)関連死亡率は5.8~10.1%であり、流行閾値を5週間続けて上回っている。インフルエンザによる小児の死亡例は2018年2月3日時点で63例(平均年齢:7.4歳、2カ月齢~17歳、うち40例は入院後に死亡)であり、15例はA(H1N1)pdm09ウイルス、16例はA(H3N2)ウイルス、14例がA型(サブタイプ不明)、18例がB型ウイルス感染によるものであった。54例のワクチン接種状況は14例(26%)が発症前少なくとも1回接種(うち13例は完全接種)されていた。

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