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MMWR抄訳

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2017/10/13Vol. 66 / No. 40

MMWR66(40):1073-1080
Vaccination Coverage for Selected Vaccines, Exemption Rates, and Provisional Enrollment Among Children in Kindergarten — United States, 2016–17 School Year

幼稚園児童における選択されたワクチンの予防接種率、免除率、暫定的入園 ― アメリカ、2016~2017学年度

州および地域の学校のワクチン接種要件は、ワクチン予防可能疾患から生徒および地域を守るのに役立っている。CDCは連邦政府資金による計画により、アメリカにおいて幼稚園に通う児童(4~6歳)の予防接種率および免除率を報告している。ワクチン接種要件は州(ワシントンDCを含む)によって異なるが、Advisory Committee on Immunization Practicesは、この年齢層の児童に5回のジフテリア・破傷風・無細胞百日咳ワクチン(DTaP)、2回の麻疹・流行性耳下腺炎・風疹ワクチン(MMR)、2回の水痘ワクチンを推奨している。今回、2016~2017学年度の予防接種率を報告する。2011~2012学年度以降、幼稚園のMMRワクチン接種率の中央値は95%近辺を維持し、免除率の中央値は2%以下であった。今回の分析に含めた49州では、MMRワクチン接種率の中央値は94.0%[85.6%(ワシントンDC)~99.4%(ミシシッピ州)]で、20州では95%以上であったが、6地域(アラスカ州、コロラド州、アイダホ州、インディアナ州、カンザス州、ワシントンDC)では90%未満であった。DTapワクチン接種の要件および報告があった48州では、ワクチン接種率(中央値)は94.5%[範囲、82.2%(ワシントンDC)~99.6%(メリーランド州)]で、23州では95%以上であったが、6地域(アラスカ州、アーカンソー州、コロラド州、アイダホ州、カンザス州、ワシントンDC)では90%未満であった。2回の水痘ワクチン接種の要件および報告があった42州では、ワクチン接種率中央値は93.8%[84.6%(ワシントンDC)~99.4%(ミシシッピ州)]で、15州では95%以上であったが、7州(アラスカ州、コロラド州、アイダホ州、インディアナ州、カンザス州、ワシントン州、ワシントンDC)では90%未満であった。報告のあった48州において、MMR、DTaP、水痘ワクチンに限らず、少なくても1種類の必須ワクチンが免除された幼稚園児の割合の中央値は2.0%[0.1%(ミシシッピ州)~6.8%(アラスカ州)]で、2015~2016学年度の1.9%と同等であった。免除の種類が報告された州では、医学的な免除が0.2%[0.1%以下(デラウェア州、ニューメキシコ州)~1.5%(アラスカ州)]、非医学的な免除が1.8%[0.5%(ワシントンDC)~6.5%(オレゴン州)]であった。2016~2017学年度の猶予期間または暫定的入園のデータが報告された27州において、猶予期間または暫定的入園中に登校した幼稚園児の割合は中央値2.0%[0.2%(ジョージア州)~8.1%(ペンシルベニア州)]であった。27州のうち12州では、調査時に暫定的入園または猶予期間内の児童の割合が、1種類以上のワクチンを免除された児童の割合を上回った。以上、地方レベルの予防接種率データは、予防接種プログラムにおいてワクチンで予防可能な疾患に罹患しやすい学校、地区、地域などを特定し、学校がワクチン未接種に対処する機会を提供する。

References

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