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MMWR抄訳

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2017/07/21Vol. 66 / No. 28

MMWR66(28):747-752
Surveillance for Silicosis Deaths Among Persons Aged 15–44 Years — United States, 1999–2015

15歳から44歳の珪肺症による死亡者の調査 ― アメリカ、1999~2015年

珪肺症は、通常、主に高齢労働者が罹患する潜伏期の長い疾患で、それゆえ、若年成人(15~44歳)の珪肺症死亡は、急性または慢性疾患を示唆している。若年者の珪肺症死亡を取り巻く状況を理解するために、CDCは複数の死亡原因データ(1999~2015年)および死亡証明書(1999~2013年)から抽出した産業および職業情報を使用し、死亡の根本原因および寄与する要因について分析した。1999~2015年の間に、国際疾病分類第10改訂(ICD-10)のコードJ62(シリカを含む粉塵による塵肺症)に分類された若年成人の塵肺症死亡者の55例のうち、38例(69%)はコードJ62.8(シリカを含むその他の粉塵による塵肺症)、17例(31%)はコード62.0(滑石塵が原因の塵肺症)が死亡証明書に記載された。珪肺症と診断された死亡者の産業および職業による分析では、死因コードがJ62.8であった死亡者35例は、大半が製造業(石材および石材製品製造業)および建設業で働いていており、これらの産業および職業では結晶シリカの曝露との関連がよく知られている。また、死因コードがJ62.0であった17例の死亡者のうち、13例では複数の薬物使用または薬物過剰摂取を示す死因コードが根本原因または死因に寄与する要因として証明書に記載された。さらに、死因コードとしてJ62.0が記載された17例のうち、13例は死亡者の産業および職業情報があり、これらの13例の中で滑石曝露に関連する仕事に従事した者はなく、滑石曝露が非職業的であったことが示唆された。13例のうち10例は薬物使用または薬物過剰摂取を示すコードが記載され、3例はヘルスケアおよび社会扶助産業(歯科医院、外来医療サービス、一般医療および外科病院)で働いていた。外的要因を含む死亡原因および死亡者の産業/職業に関する詳細な情報を調査することは、職業的曝露に関連した珪肺症の死亡を特定し、珪肺症の死亡の誤分類を減らすために重要である。

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