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MMWR抄訳

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2017/07/14Vol. 66 / No. 27

MMWR66(27):713-717
Measles Outbreak — Minnesota April–May 2017

麻疹アウトブレイク ― ミネソタ州、2017年4月~5月

2017年4月10日、Minnesota Department of Health(MDH)に麻疹が疑われる症例が報告された。この症例は25カ月齢の幼児で、4月8日に発熱と発疹を発症し、入院した。麻疹・流行性耳下腺炎・風疹(MMR)ワクチンの接種歴はなく、渡航歴および麻疹への曝露もなかった。翌4月11日には2例目が報告され(4月10日に急性発熱性発疹を発症し入院、ワクチン未接種、34カ月齢幼児)、さらに2例目の兄弟(19カ月齢、MMR未接種)も3月30日に同様の症状を発症していた。rRT-PCR検査により3例はすべて麻疹と確定診断され、サブタイプの分析では3例ともB3型ウイルスであった。この報告を受け、MDHとヘネピン郡のHuman Services and Public Health Departmentは調査を開始した。5月31日までにヘネピン郡、ラムゼー郡、ルシェール郡、クロウウィング郡に在住する65例[年齢中央値:21カ月齢(3カ月~49歳)]が学校(5例)、保育所(12例)、医療施設(3例)および家庭(多数例)にて確認され、推定8,250名がこれらの場所で患者と接触した可能性があるとみられた。発疹の発症は3月30日~5月27日であり、62例(95%)がワクチン未接種と確認され、うち50例(77%)は12カ月齢以上の小児であり、また、55例(85%)はアメリカ生まれのソマリア人の小児であった。ワクチンを接種していた3例は、発症前にMMRを2回接種していた。5月31日の時点で20例(31%)が入院し、脱水症状または肺炎の治療を受けたが、死亡例はいなかった。4月18日、MDHはMMRの接種スケジュールを早め、追加予防として29日以上前に1回目の接種を受けた小児に対し、2回目を接種するよう勧告を出した。この勧告は当初、ヘネピン郡在住すべての小児とミネソタ州内すべてのソマリア人小児を対象としていたが、症例数の急速な増加を受けて、5月4日には42日以内に症例の報告があった郡に住むすべての12カ月齢以上の小児に対し、接種を早めるよう勧告した。

References

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