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MMWR抄訳

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2017/05/26Vol. 66 / No. 20

MMWR66(20):521-526
Deaths from Alzheimer’s Disease — United States, 1999–2014

アルツハイマー病による死亡 ― アメリカ、1999~2014年

アルツハイマー病は認知症の1形態で最終的に死に至る。アメリカでは6番目に多い死因であり、2014年の全死亡の3.6%を占めた。機能および認知低下の結果として、状況に関わらずアルツハイマー病の終末期では大半の人が一定の介護が必要となるため、アルツハイマー病の死亡は、有償および無報酬の介護人の負担の指標となる。根本原因としてのアルツハイマー病の死亡を調査するために、1999~2014年のNational Vital Statistics Systemから州レベルおよび郡レベルでの死亡証明書データを分析した。年齢で調整した人口10万人あたりのアルツハイマー病の死亡率は、1999年の16.5人(死亡者44,536人)から2014年の25.4人(死亡者93,541人)へ54.5%増加した。2014年では、死亡率はすべての年齢層で1999年と比べ増加し、また、女性および非ヒスパニック系白人で他のグループと比べ増加した。2014年では、アルツハイマー病の死亡率は、大都市地区の中心部および周辺に居住する人でその他の分類と比べ低下した。1999~2014年では、アルツハイマー病の死亡率は41州およびワシントンDCで上昇したが、メイン州でのみ低下した。年齢で調整した50州およびワシントンDCのアルツハイマー病の人口10万人あたりの死亡率は、1999年では7.0~29.8人、2014年では10.7~43.6人であった。2005~2014年の平均の年間あたりの群レベルのアルツハイマー病の死亡は、人口10万人あたり4.3~123.7人で、年齢で調整した死亡率は、南東部地方と中西部および西部の一部地区で高かった。大半のアルツハイマー病患者は介護施設または長期療養施設で死亡しており(1999年:67.5%、2014年:54.1%)、医療施設での死亡率は減少したが(同:14.7%、6.6%)、自宅での死亡率は増加していた(同:13.9%、24.9%)。アルツハイマー病の自宅での死亡は、家族またはその他の無報酬の介護者の負担の増加につながる。介護者が介護の負担を軽減できるように教育、レスパイトケア、ケーススタディのような介入を受けることにより、アルツハイマー病の人が受ける介護も改善する可能性がある。

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