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MMWR抄訳

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2017/03/31Vol. 66 / No. 12

MMWR66(12):313-319
Screening for Excessive Alcohol Use and Brief Counseling of Adults — 17 States and the District of Columbia, 2014

成人における過剰なアルコール摂取のスクリーニングとブリーフカウンセリング ― 17州およびワシントンDC、2014年

アメリカでは過剰または危険なアルコール使用により、2010年で2490億ドルの経済的損害、2006~2010年では毎年88,000人を超える死亡を招いた。過剰または危険なアルコール使用は、出生異常や障害(胎児性アルコール・スペクトラム障害など)に関連し、慢性疾患(心臓病、乳癌など)や傷害および暴力(自動車事故、自殺、殺人など)を増加させる。2004年からU.S. Preventive Services Task Forceは18歳以上の成人に対し、アルコール乱用スクリーニングとブリーフカウンセリング(アルコールスクリーニングとブリーフインターベンション:ASBI)を推奨している。今回、CDCは17州およびワシントンDCにおける2014年のBehavioral Risk Factor Surveillance Systemデータを分析し、5つの質問から構成されるASBIモジュールによる調査を受けたアメリカ成人の有病率を調査した。アルコール使用のスクリーニングに関する5つの質問として、1)健康診断で飲酒について質問されたか、2)医療関係者は飲酒の量について質問したか、3)一つの機会に男性では5杯以上、女性では4杯以上のアルコール飲料を飲むかどうか質問されたか、4)健康に対して有害または危険なアルコール量に関する助言を受けたかについて質問した。さらに最初の3つの質問を肯定した人に対し、5)さまざまな理由により医療提供者から禁酒または飲酒量を減らすように助言されたかを質問した。「すべてのタイプのアルコール飲料を考慮して、過去30日間に一回に男性では5杯以上、女性では4杯以上飲むことが何回あるか?」の質問に対する回答から大量飲酒者を同定した。全体で、直接またはアンケート調査によりアルコールの使用について質問された人は77.7%(年齢により標準化した推定値)、飲酒量について質問された人は68.8%、大量飲酒について質問された人は32.9%であった。大量飲酒について質問された割合は男性(35.0%)、高校卒業未満の学歴(40.1%)、大量飲酒者(36.8%)、非ヒスパニック系白人およびアジア/太平洋諸島の住民で他のグループと比べ多かった。大量飲酒者間では、37.2%でアルコール使用のスクリーニングに関連する質問および健康に有害または危険な飲酒量について助言があったことを報告した。アルコール使用のスクリーニングに関連する質問を受けた大量飲酒者のうち、飲酒量を減らすよう助言されたのは18.1%のみであり、男性、アメリカ先住民/アラスカ先住民、障害者、高校卒業未満の学歴の人が多かった。州ごとでは、アルコール使用のスクリーニングに関連する質問を受け、飲酒量を減らすよう助言された割合は、12.0%(ミネソタ州)~31.0%(ワシントンDC)であった。広範囲にわたりASBIおよびエビデンスに基づいた介入を実施することは成人における過剰なアルコールの乱用と有害性の減少に役立つと考えられる。

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