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MMWR抄訳

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2017/03/10Vol. 66 / No. 9

MMWR66(9):254-255
Increase in Human Infections with Avian Influenza A(H7N9) Virus During the Fifth Epidemic — China, October 2016–February 2017

5回目の流行における鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスのヒトへの感染の増加 ― 中国、2016年10月~2017年2月

中国では2013年3月~2017年2月24日にて鳥インフルエンザA(H7N9)が毎年流行し、計1,258名の感染例がWHOに報告されている。最初の4回の流行では88%が肺炎を発症し、68%がICUに入院、41%が死亡している。候補ワクチンが開発され、2013年の感染例から検出されたウイスルをベースに製造されている。2016年10月1日から始まった5回目の流行では、ヒトでの感染が460例報告され、うち453例は中国本土で発生し、6例は中国本土への旅行者(香港:4例、マカオ:1例、台湾:1例)、1例は無症候性の家禽労働者(マカオ)であった。これまでの4回の流行における感染例は第1回:135例、第2回:320例、第3回:226例、第4回:119例であり、感染例の多くは重症呼吸器疾患を来し、家禽への曝露があった。また、持続的なヒトからヒトへの感染は認めていない。CDCが感染例から採取したA(H7N9)ウイルス検体(74検体)のヘマグルチニン(HA)遺伝子配列を分析した結果、5回目の流行におけるウイルスはPearl River DeltaおよびYangtze River Deltaの2系統に属し、93%(69検体)はYangtze River Dela系のウイルスであった。また、今までの4回の流行で検出されたウイルスは低病原性であったが、5回目の流行のウイルスはHAタンパク質における宿主プロテアーゼ切断部位への4種のアミノ酸挿入により高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスに変化した可能性があり、専門家が家禽でのHPAI A(H7N9)のアウトブレイクについて調査およびモニタリングを行っている。現在、A(H7N9)の公衆衛生へのリスクは低いが、今後のパンデミックのリスクを考慮し、CDCはA/Human/2650/2016様ウイルス由来の候補ワクチンを準備している。

References

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  • Xiang N, Li X, Ren R, et al. Assessing change in avian influenza A(H7N9) virus infections during the fourth epidemic—China, September 2015–August 2016. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2016;65:1390–4. <http://dx.doi.org/10.15585/mmwr.mm6549a2>
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  • Elbe S, Buckland-Merrett G. Data, disease and diplomacy: GISAID’s innovative contribution to global health. Global Challenges 2017;1:33–46. <http://dx.doi.org/10.1002/gch2.1018>
  • Federal Republic of Germany. The GISAID initiative. <http://platform.gisaid.org/epi3/start>
  • CDC. Influenza risk assessment tool (IRAT). Atlanta, GA: US Department of Health and Human Services, CDC; 2017. <https://www.cdc.gov/flu/pandemic-resources/national-strategy/risk-assessment.htm>

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