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MMWR抄訳

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2017/03/03Vol. 66 / No. 8

MMWR66(8):201-206
Cancer Screening Test Use — United States, 2015

がんスクリーニング検査の受診― アメリカ、2015年

スクリーニング検査による早期発見と治療は、がんによる死亡を低減する。Healthy People 2020(HP2020)では、乳がん、子宮頸がん、大腸がんのスクリーニング検査の受診増加の目標値を定めており、その達成状況をNational Health Interview Survey(NHIS)にてモニタリングしている。今回、NHISの2000年、2003年、2005年、2008年、2010年、2013年および2015年のデータから、スクリーニング検査の動向について分析した。2000~2015年、50~74歳の女性における2年以内の乳がんスクリーニング検査(マンモグラフィ検査)の受診率は、ほぼ一定であった。2015年の受診率は71.5%で、HP2020の目標値である81.1%には達しなかった。人種/民族別ではフィリピン人(81.5%)が最も高く、アメリカインディアン/アラスカ先住民(AI/AN)が最も低かった(56.7%)。21~65歳の女性における子宮頸がんスクリーニング検査(Pap検査)の受診率は、2000年から2015年にかけて低下し、2015年は83%とHP2020の目標値(93.0%)を下回った。アジア系(75.8%)は非ヒスパニック系(83.7%)よりも低く、21~30歳の受診率(78.3%)は他の年齢層と比べ最も低かった。50~75歳を対象とした大腸がんスクリーニング検査(便潜血検査またはS状結腸教検査、大腸内視鏡検査)の受診率は、2000年から2015年にかけて男女ともに上昇した。2015年の受診率は62.4%で、HP2020の目標値(70.5%)には達しなかった。受診率はAI/ANにて低く(48.4%)、ヒスパニック系(47.4%)は非ヒスパニック系(64.2%)よりも低かった。いずれの検査も、外国生まれで滞米年数が10年未満の人の受診率は、アメリカ生まれの人よりも低かった。また、かかりつけ医をもたない人および無保険者の受診率はHP2020の目標値よりはるかに低かった。今後、がんスクリーニング検査の受診率を上げ、HP2020の目標値に達するためには、エビデンスに基づく介入と対象に応じたアプローチで受診の障壁を解消することが必要である。

References

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