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MMWR抄訳

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2017/02/17Vol. 66 / No. 6

MMWR66(6):159-166
Update: Influenza Activity — United States, October 2, 2016–February 4, 2017

最新情報:インフルエンザ活性 ― アメリカ、2016年10月2日~2017年2月4日

2016年10月2日~2017年2月4日のアメリカにおけるインフルエンザ活性の最新情報を報告する。この期間にアメリカの臨床検査室では392,901件の呼吸器検体を検査し、このうち38,244件(9.7%)はインフルエンザ陽性であった。2017年2月4日で終わる週(week5)では、27,409検体が試験され、5,722件(20.9%)がインフルエンザ陽性(A型:87.7%、B型:12.3%)であった。公衆衛生検査室では同期間に38,141の呼吸器検体を試験し、このうち15,781検体はインフルエンザウイルス陽性(A型:92.6%、B型:7.4%)であった。サブタイプを分析したA型ウイルスは14,335検体(98.1%)で、このうちA(H3N2):97.5%、A(H1N1)pdm09:2.5%であった。系統が分析されたB型ウイルスは851検体(72.5%)のうち、B/Yamagata系統が54.1%、B/Victoria系統が45.9%であった。インフルエンザ陽性患者13,306例 の年齢が報告され、0~4歳が7.9%、5~24歳が30.4%、25~64歳が30.3%、65歳以上が31.5%であった。同期間に新規のインフルエンザAウイルスの人への感染は2例が報告された。1例(アイオワ州)は発症の前週に豚に曝露し、A(H1N2)変異体[(H1N2)v]ウイルスが検出された。もう1例はトリ類系統のA(H7N2)ウイルスに感染し、ニューヨーク市の動物保護施設で同ウイルスに感染した猫の呼吸器分泌物への曝露が報告された。2例とも入院せずに回復し、ヒトからヒトへの感染も認めていない。CDCは同期間の遺伝的性状の異なる892検体のウイルス[A(H1N1)pdm09:101、A(H3N2):593、B型:198]を分析し、ウイルスの血球凝集素(HA)遺伝子断片の遺伝的グループは、A(H1N1)pdm09では6B.1、A(H3N2)では3C.2a(567 ウイルス)または3C.3a(26ウイルス)、B/Victoria系統ではV1A、B/Yamagata系統ではY3に属していた。また、484検体[A(H1N1)pdm09:74、A(H3N2):267、B型:143]の抗原性の解析では、すべてA(H1N1)pdm09ウイルス検体、A(H3N2)ウイルス検体の96.6%、B/Victoria系統ウイルス検体の90.9%、すべてのB/Yamagata系統ウイルスが、それぞれ2016~17年の北半球のワクチンの成分のA/California/7/2009、A/Hong Kong/4801/2014、B/Brisbane/60/2008、B/Phuket/3073/2013に類似していた。807検体[A(H1N1)pdm09:94検体、A(H3N2):519検体、B型:194検体]の薬剤感受性検査では、すべてオセルタミビル、ザナミビル、ペラミビルに感受性を示した。インフルエンザ様疾患(ILI)のサーベイランスネットワーク(ILINet)のデータでは、week5のILIの外来患者は4.8%で、アメリカの保健社会福祉省のすべての地域でILI活動性が地域特異的なベースライン上またはベースラインを上回った。week5のILI活動性は、ニューヨーク市および23州(アラバマ州、アラスカ州、コネチカット州、ジョージア州、ハワイ州、インディアナ州、カンザス州、ルイジアナ州、ミネソタ州、ミシシッピー州、ミズーリ州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州、オクラホマ州、ペンシルバニア州、サウスカロライナ州、サウスダコタ州、テネシー州、テキサス州、バージニア州、ワイオミング州)では高度、10州(カリフォルニア州、コロラド州、フロリダ州、イリノイ州、アイオワ州、ミシガン州、ネブラスカ州、ノースダコタ州、オレゴン州、ウィスコンシン州)では中程度、9州(デラウェア州、アイダホ州、メイン州、モンタナ州、ニューハンプシャー州、オハイオ州、ユタ州、バーモント州、ワシントン州)では最小限の活動性であった。プエルトリコおよび43州では広範囲、グアムおよび6州では地域的、ワシントンDCとハワイ州では局地的なインフルエンザ活性が認められた。Influenza Hospitalization Surveillance Networkのデータによると、2016年10月1日~2017年2月4日間におけるインフルエンザ確診例の入院は6,804例(累積発生率、人口10万にあたり24.3)で、65歳以上が約60%を占めた。2016年10月2日からの毎週の肺炎およびインフルエンザが原因の死亡率は5.6%~7.9%で、今シーズンは3週(week1~3、1月7~21日を最終日とする週)連続して流行閾値を超えている。2016~2017年のシーズンでは2017年2月4日現在、インフルエンザに関連した小児の死亡は20例が報告されたおり、このうち、A(H3N2)ウイルス感染:9例、A(H1N1)pdm09ウイルス感染:1例、サブタイプ不明のA型ウイルス感染:5例、B型ウイルス感染:4例、タイプ不明のインフルエンザ感染:1例であった。

References

  • Shang M, Blanton L, Kniss K, et al. Update: influenza activity—United States, October 2–December 17, 2016. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2016;65:1439–44. <http://dx.doi.org/10.15585/mmwr.mm655051a5>
  • Flannery B, Chung J, Thaker S, et al. Interim estimates of 2016–17 seasonal influenza vaccine effectiveness—United States, February 2017. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2017;66:167–71.
  • Fiore AE, Fry A, Shay D, Gubareva L, Bresee JS, Uyeki TM. Antiviral agents for the treatment and chemoprophylaxis of influenza—recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP). MMWR Recomm Rep 2011;60(No. RR-1).
  • Food and Drug Administration. The FDA approves first generic version of widely used influenza drug, Tamiflu. Silver Spring, MD: US Department of Health and Human Services, Food and Drug Administration; 2016. <http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/PostmarketDrugSafetyInformationforPatientsandProviders/ucm514854.htm>
  • New York City Department of Health and Mental Hygiene. Health department investigation on H7N2 influenza in shelter cats confirms risk to humans is low. New York, NY: New York City Department of Health and Mental Hygiene; 2016. <http://www1.nyc.gov/site/doh/about/press/pr2016/pr107-16.page>

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