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MMWR抄訳

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2017/02/17Vol. 66 / No. 6

MMWR66(6):153-158
Trends in Postpartum Depressive Symptoms — 27 States, 2004, 2008, and 2012

産後うつ症状の傾向 ― 27州、2004年、2008年、2012年

産後うつ病はよくみられるものであり、乳児および母体の有害転帰(例えば母乳育児の開始および期間の低下、母子間の愛着の不足)と関連する。Healthy People 2020では、産後うつ症状(PDS)を経験する生児出産の女性の割合を低下させることを目標としている。この目標の基準を得るために、CDCはthe Pregnancy Risk Assessment Monitoring System(PRAMS)の2004年、2008年、2012年のデータを使用し、自己報告のPDSの全体、州および選択された社会人口学的要因による特徴を分析した。PRMSは継続中の人口に基づく監視システムで、ここ2~9カ月間に生児を出産した女性間で妊娠前、妊娠中、出産直後の母体の態度および経験に関する州特異的なデータを収集している。自己報告のPDSは2つの質問:「出産以降、どのくらいの頻度で気分の落ち込み、うつ状態、絶望的な気分になりましたか?」;「出産以降、どのくらいの頻度で物事に関心がない、または楽しめないと感じますか?」に対する5段階(「いつも」、「しばしば」「ときどき」「まれに」ある、または「全くない」)の回答により判別した。どちらかの質問に「いつも」および「しばしば」と回答した場合に、PDSに分類した。これらの2つの質問は、2004年および2008年ではPRAMSに参加している27州のうちそれぞれ17州、22州で実施され、2012年では全27州で実施された。データが利用可能な州では、自己報告のPDSの有病率は2004年では15.5%、2008年では13.6%、20012年では11.5%と有意に減少傾向であった。全体の減少は、すべての期間のデータが利用可能であった13州の変化とも一致した。13州のうち8州(アラスカ州、コロラド州、ジョージア州、ハワイ州、ミネソタ州、ネブラスカ州、ユタ州、ワシントン州)では有病率が有意に低下したが、5州(メイン州、メリーランド州、オレゴン州、ロードアイランド州、バーモント州)では有意な変化は認めなかった。2012年の州別のPDSの範囲は8.0%(ジョージア州)~20.1%(アーカンソー州)であった。また、2012年では、PDSは1)19歳未満および20~24歳の年齢群、2)アメリカインディアン/アラスカ先住民、アジア/太平洋諸島の住民(人種/民族)、3)12年以上の教育レベル、4)未婚者群、5)産後の喫煙群、6)出産前年の3回以上のストレスのたまる出来事があった群、7)低体重の新生児を出産した群、8)出生時、新生児のNICU入院が必要であった群で、最高値を示した。今回の研究はPDS減少の理由は調査していないが、うつ症状のリスクの認識の向上と共に、スクリーニングおよび抗うつ薬の使用の増加をはじめとする治療の改善が寄与したと考えられる。今後、いくつかの州および特定の集団でのPDS有病率を減らすための取り組みがさらに必要である。

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