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MMWR抄訳

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2017/01/06Vol. 65 / No. 52

MMWR65(52):1477-1481
Escherichia coli O157:H7 Infections Associated with Contaminated Pork Products — Alberta, Canada, July–October 2014

汚染された豚肉製品に関連した大腸菌O157:H7感染 ― アルバータ州、カナダ、2014年7月~10月

2014年7月~10月に、カナダのアルバータ州では届出義務のある疾患サーベイランスを介して119例の大腸菌O157:H7感染が確認され、地方および連邦公衆衛生局および食品規制当局により調査された。119例の患者のうち、4例(3%)は二次感染と考えられた。すべての患者は潜伏期間の全てまたは一部分をアルバータ州で過ごしており、また、アルバータ州の地理的に様々な場所で発生した。23例(19%)が入院し、6例は溶血性尿毒症症候群を発症したが、死亡例はなかった。患者の年齢中央値は23歳(1~82歳)、76例(64%)は女性であった。115例の一次アウトブレイク患者のうち87例(74%)では、アジアンスタイルのレストランで食事をしており、調査の結果、7種類の可能性のある食品源(緑豆スプラウト、牛肉、ニンジン、キュウリ、ネギ、レタス、豚肉)が特定された。供給に焦点を絞った感染経路の調査では、豚肉のみがアルバータ州内全体に供給ネットワークを持つ原料として同定され、豚肉の消費はアウトブレイク患者の65%で認めた。採取した295検体[環境的な表面スワブ(157検体)、食品(116検体)、食品表面スワブ(13検体)、水(9検体)]を分析した結果、18検体で大腸菌O157:H7が同定され、これらの検体は豚肉または豚肉製品由来か、豚肉製造施設の表面スワブ由来であった。食肉処理施設からの2検体は別として、患者分離株から同定されたパルスフィールドゲル電気泳動のクラスターパターンは、食品および環境検体から分離された株のパターンと一致した。地元の衛生局は、4施設(食肉処理/小売:1施設、加工/卸/小売:2施設、レストラン:1施設)の一時的な閉鎖を命じ、不適切な豚肉処理が認められた施設への介入を実施した。さらに、豚肉を鶏肉として不正に販売していた違法な卸業者の経営者に、逮捕令状が発行された。カナダの食品検査機関(Canadian Food Inspection Agency)は、6施設により流通された豚肉製品(豚肉を含有する鶏肉製品も含む)に対する回収通知を公表した。豚肉は大腸菌O157:H7の感染源になる可能性があることを考慮し、取扱いおよび調理には注意する必要がある。

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