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MMWR抄訳

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2016/09/23Vol. 65 / No. 37

MMWR65(37):993-998
Falls and Fall Injuries Among Adults Aged ≥65 Years — United States, 2014

65歳以上の成人における転倒と転倒による外傷 ― アメリカ2014年

65歳以上の成人において、転倒は致命的および非致命的外傷の主な原因である。2014年に、約27,000人の高齢者が転倒が原因で死亡し、280万人が転倒が原因の外傷のために救急科治療を受け、このうち80万人は入院した。特定の特徴および州により分類された高齢者間の転倒および転倒による外傷の人数、パーセンテージ、割合を推定するために、CDC2014年のBehavioral Risk Factor Surveillance System (BRFSS)調査からのデータを分析した。BRFSS50州およびワシントンDC、アメリカ領に居住する18歳以上の成人を対象とした無作為抽出の電話によるインタビュー調査で、2014年の回答率の中央値は47.0%、最終的な65歳以上の回答者数は147,319人であった。2014年では、高齢者の28.7%で12カ月間に1回以上の転倒を報告し、転倒数は2,900万件と推定された。このうち37.5%の高齢者が治療が必要または1日以上にわたり活動が制限された1回以上の転倒を報告し、転倒による外傷は700万件と推定された。女性では男性と比べ転倒しやすく(30.3 vs 26.5)、転倒による外傷も受けやすかった(12.6 vs 8.3)。転倒および転倒による外傷の割合は年齢が上昇するとともに増加した。人種/民族別では、高齢者の転倒は白人およびアメリカンインディアン/アラスカ先住民(AI/AN)で黒人およびアジア人/太平洋諸島の住民よりも増加し、転倒による外傷はAI/ANで他の人種よりも増加した。また、転倒による外傷の割合は、健康状態の悪い集団(1000人あたり480)で健康状態の良好の集団(1000人あたり69)と比べ有意に増加した。州別では、高齢者の転倒の割合は20.8(ハワイ州)34.3(アーカンソー州)、転倒による外傷を経験した割合は7.0(ハワイ州)12.9(ミズーリ州)であった。高齢者の転倒は一般的だが、転倒を経験した約半数の人は転倒について医療提供者に相談しない。高齢者の転倒の大半は予防できるため、医療提供者は転倒リスクのスクリーニング、転倒に関連する薬剤の検討および管理、必要に応じて骨、筋肉、神経の健康のためのビタミンD補給の推奨を行うことにより、転倒の予防に重要な役割を果たすことができる。

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