一般財団法人 国際医学情報センター 信頼できる医学・薬学・医療情報を適切に提供することによって健康社会に貢献します。

一般財団法人 国際医学情報センター

IMICライブラリ IMIC Library

ホームIMICライブラリMMWR抄訳2016年(Vol.65)男性のエボラ生存者に対する国による精液検査およびカ・・・

MMWR抄訳

rss

2016/09/16Vol. 65 / No. 36

MMWR65(36):963-966
Implementation of a National Semen Testing and Counseling Program for Male Ebola Survivors — Liberia, 2015–2016

男性のエボラ生存者に対する国による精液検査およびカウンセリングプログラムの実施 ― リベリア、2015~2016年

WHOデータによると、エボラ出血熱ウイルス疾患のアウトブレイクは2014年に西アフリカから始まり、症例数は28,603例であり、11,301例が死亡した。リベリアでは20153月、男性エボラ疾患生存例からの性的感染に関する疫学的調査および遺伝子シークエンスにて、症状の発現から199日後、RT-PCR法によりエボラ出血熱ウイルスが検出された。これを受けてWHOは男性生存例に対し、避妊具の使用とカウンセリングに加え、発症から3ヵ月後およびその後も毎月、少なくとも1週間以上の間隔を空けて2回陰性になるまでRT-PCR法による精液のエボラウイルスRNA検査を受けるよう勧告を出した。リベリアでは20157月、Mens Health Screening Programを開始し、15歳以上のエボラ疾患の男性生存例[エボラ治療施設退院例など]に対し、1)rRT-PCR法による精液検査、2)安全な性行為に関するカウンセリング、3)避妊具およびその使用の指導、4)ヘルスケアサービスの紹介を行っている。20155月の時点では、エボラ疾患生存例において発症から最長6ヵ月後の精液検査が陽性であり、エボラ出血熱アウトブレイクのピークはプログラム開始の約9ヵ月前であったため、プログラムは6ヵ月間の予定で予算が組まれていた。しかし、採取された228検体のうち24検体(11)がエボラウイルスRNA陽性であり、うち2回連続して陰性となった検体は4件体のみであったため、Liberia Ministry of Health (MOH)はプログラムを延長し、現在、201612月まで継続可能な資金を確保している。プログラムは診療所を開設し、また、診療所に来られない患者のために移動して実施しているが、移動プログラムは訪問日および滞在時間と患者の都合が合わないことが多く、効果があげられていないため、患者との事前連絡などを強化している。

References

  • World Health Organization. Ebola situation report. Geneva, Switzerland: World Health Organization; 2016. <http://apps.who.int/ebola/current-situation/ebola-situation-report-2-march-2016>
  • Christie A, Davies-Wayne GJ, Cordier-Lassalle T, et al. Possible sexual transmission of Ebola virusLiberia, 2015. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2015;64:47981.
  • Mate SE, Kugelman JR, Nyenswah TG, et al. Molecular evidence of sexual transmission of Ebola virus. N Engl J Med 2015;373:244854. <http://dx.doi.org/10.1056/NEJMoa1509773>
  • Rodriguez LL, De Roo A, Guimard Y, et al. Persistence and genetic stability of Ebola virus during the outbreak in Kikwit, Democratic Republic of the Congo, 1995. J Infect Dis 1999;179(Suppl 1):S1706. <http://dx.doi.org/10.1086/514291>
  • World Health Organization. Interim advice on the sexual transmission of the Ebola virus disease. Geneva, Switzerland: World Health Organization; 2016. <http://www.who.int/reproductivehealth/topics/rtis/ebola-virus-semen/en/>
  • Soka MJ, Choi MJ, Baller A, et al. Prevention of sexual transmission of Ebola in Liberia through a national semen testing and counselling programme for survivors: an analysis of Ebola virus RNA results and behavioural data. Lancet Glob Health 2016;4:e73643. <http://dx.doi.org/10.1016/S2214-109X(16)30175-9>
  • Deen GF, Knust B, Broutet N, et al. Ebola RNA persistence in semen of Ebola virus disease survivorspreliminary report. N Engl J Med 2015. Epub October 14, 2015. <http://dx.doi.org/10.1056/NEJMoa1511410>
  • Sprecher A. Handle survivors with care. N Engl J Med 2015. Epub October 14, 2015. <http://dx.doi.org/10.1056/NEJMe1512928>

このコンテンツに「いいね」する

ページトップへ

一般財団法人 国際医学情報センター

〒160-0016 
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館
TEL:03-5361-7080 (総務課)

WEBからのお問い合わせ

財団や各種サービスについてのお問い合わせ、お見積もりのご依頼、
サービスへのお申し込みはこちらをご覧ください。

お問い合わせ