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MMWR抄訳

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2016/09/09Vol. 65 / No. 35

MMWR65(35):939-940
Outbreak of Serogroup C Meningococcal Disease Primarily Affecting Men Who Have Sex with Men — Southern California, 2016

主に男性間性交渉者に影響をもたらす血清型C群髄膜炎菌性疾患のアウトブレイク ― カリフォルニア州南部、2016年

2016年34日から811日の間に、2例の死亡を含む25例の髄膜炎菌性疾患のアウトブレイクがカリフォルニア州南部で報告された。症例の24例は血清型C群髄膜炎菌(NmC)1例は血清型不明の髄膜炎菌であった。2016624日に、ロサンゼルス郡、ロングビーチ市、オレンジ郡における主に男性間性交渉者(MSM)間でのNmC症例の増加に対応し、カリフォルニア州公衆衛生部門(CDPH)はカリフォルニア州南部におけるNmCアウトブレイクを宣言するプレスリリースおよび健康に関する勧告を発表した。20102016年にMSM間のNmCクラスターはアメリカのニューヨーク市、ロサンゼルス郡、シカゴ、ヨーロッパのベルリンおよびパリで報告されており、それぞれの管轄区で血清型C群を含有する髄膜炎菌ワクチン接種が推奨された。過去の20122014年のロサンゼルス郡のクラスターでは、リスク行動に基づいてMenACWY ワクチン接種が推奨され、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染のMSMおよびHIV状態にかかわらず、複数のパートナーと緊密な接触をするMSMも含まれた。現在のアウトブレイクの25例のうち、23(92.0)は男性で、20(87.0)MSMとしての自覚があり、MSM間の8(40.0)はヒスパニックで、年齢の中央値は32(範囲:1774)であった。3つの管轄区におけるMSM間のNmC発病率は、MSM10万人あたり6.4例と推定され、アメリカの18歳以上の男性間の発病率(人口10万人あたり0.12)50倍以上であった。25例のうち、10例はロサンゼルス郡、7例はロングビーチ市、7例はオレンジ郡に居住し、1例は他の州からのロサンゼルスへの旅行者であった。患者のうち2例は、HIV感染がわかっていた。患者間で、一貫した直接的な疫学的関連、地理的集中、共通のイベントなどへの参加、薬物使用、複数の性交パートナーは確認されなかった。ゲノム解析の結果、16例から同一の分子プロファイルを持つST-11型およびクローナルコンプレックスCC11が検出された。以前のロサンゼルス郡のクラスターとは対照的に、MSM間に確認されたリスクグループがなかったことを受けて、2016726日にサンディエゴ郡とともにロサンゼルス郡、ロングビーチ市、オレンジ郡の地域の衛生局はCDPHと協議し、それぞれの管轄区においてリスク行動にかかわらず全てのMSMへワクチン接種の推奨を拡大した。アウトリーチおよびワクチン接種活動は、コミュニティベースの組織、薬局、医療的提供者と継続的に協調している。医療提供者間では、髄膜炎菌性疾患の兆候および症状の認識の上昇および症例の迅速な早期発見が重要である。

References

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